東方やる夫スレ纏め&胡蝶のやる夫
【うみねこのなく頃に解】やる夫は六軒島の真相に至ったようです
補足編
- 559 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 22:00:55 ID:mKehlc1Q0
【うみねこのなく頃に解】やる夫は六軒島の真相に至ったようです・補足編
_ノ⌒ゝ_
, ・ ' ¨´ _皿_ `¨ ' ・ 、
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{ {O / : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : V O} }
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( ( ゞ; : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : / ) )
Vハ. ∨ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : / //
VハΟ∨ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : /Ο//
Vハ i: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : i YY
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l :l /!: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.Ⅳ:Vハ
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fー、)_,z彳´/ .!: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.| \ `ヾミx(, =ミi
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Y⌒Yヘ´ YY :!: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :i: YY / Y⌒Y
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| i __// :/ : : __,,,,,........,,,,,__: : : Vハヘ_ i |
/ | ,{>二¨三i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:三¨二<}、 | ム
./ .レ'´i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:`ヽ! ム
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}:Y⌒Y{彡三三三三三三三三三三三三三三三三三三ミ:}Y⌒Y:{
ム ゝ= 'ム ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ムゝ=:' ム
| ̄ ̄ ̄:|三三二二≡====ー ─====≡二二三三| ̄ ̄ ̄:|
| (三) :|__ __| (三) :|
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マ三ラ マ三ラ
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(__) (__)- 560 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 22:02:01 ID:mKehlc1Q0
・このスレは竜騎士07氏の「うみねこのなく頃に」及び「うみねこのなく頃に散」の二次創作です。
多大なネタバレを含みますのでご注意願います。
・【うみねこのなく頃に解】やる夫は六軒島の真相に至ったようです の補足であり、青き真実を
すべて引き継ぎます。
・読者の方々の数多くのレスがなければ、この補足は作られませんでした。心から感謝を申し上げます。
.- 561 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 22:02:56 ID:mKehlc1Q0
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| . | | |_______________|
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. ・ ロ . ・ 。 . ロ- 562 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 22:04:38 ID:mKehlc1Q0
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│ │ - 563 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 22:03:41 ID:mKehlc1Q0
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│ │ - 564 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 22:05:21 ID:mKehlc1Q0
(カケラの海・やる夫の領域)
____
/ \
/ ─ ─ \
/ (●) (●) \ 「というわけで、これから補足編を始めます」
| (__人__) |
\ ` ⌒´ ,/
/⌒ヽ ー‐ ィヽ
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ / r─--⊃、 |
| ヽ,.イ `二ニニうヽ. |
,,、=..--...、,,_
,..ィン´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
/.:.:;イ.:/.:イ:.:ハ.:.:';;.:ヾ.:.:ヘ
`ー/.:.:././|:.:.:|.';.:.:';';.:ヘ.:.:.ハ
「どういうわけかは分からないけれど、察しましょう」 |.:.|:.f ´ ` !ャ‐‐!'.:.::.:|
|..:i::|― ― !:.:j!.:/.:.:|
|.:.:|.:ト、 __。__j.::ji.:;':.:.:j
|.:.ハ代. ̄ 7 .i.:/.レ.:.:.:j
|.:j .バ.'とゞ、〉j/::::.i.:.:.j
l::j .f .f.,〃 `y:::::::ヘ:.:f
l:j | j}{ ゙‐-‐イ:.:|- 565 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 22:06:28 ID:mKehlc1Q0
____
/ \
/ ─ ─\ 「さすがリカちゃん、話が早いお。」
/ (●) (●) \
| (__人__) | 「じゃあ、最初は、ベアトリーチェ誕生の経緯からだお」
/ ∩ノ ⊃ // ∩ノ ⊃
( \ / _ノ \/ _ノ
.\ “ / . \ “ /
\ / /\/
,,、=..--...、,,_
,..ィン´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
/.:.:;イ.:/.:イ:.:ハ.:.:';;.:ヾ.:.:ヘ
`ー/.:.:././|:.:.:|.';.:.:';';.:ヘ.:.:.ハ
|.:.|:.f ´ ` !ャ‐‐!'.:.::.:|
「はいはい。後で、わがままを聞いてもらうから」 |..:i::|= = !:.:j!.:/.:.:|
|.:.:|.:ト、 __。__j.::ji.:;':.:.:j
|.:.ハ代. ̄ 7 .i.:/.レ.:.:.:j
|.:j .バ.'とゞ、〉j/::::.i.:.:.j
l::j .f .f.,〃 `y:::::::ヘ:.:f
l:j | j}{ ゙‐-‐イ:.:|- 566 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 22:07:12 ID:mKehlc1Q0
__
, r::::::::::::::::::::`ヽ、
,r:: :::. :::. ::::::.::::::.:::::::::ヽ、
,::':::::: ::; :::; ::::: :::.:::::.:::ヽ::::::ヽ
,':::::i::;'::;':::::i:::::::i::::::::::'; ::::';::::::::',
「……では、聞きましょう。 i:::::;'::i:::i::::::ii:::: ii:::::::::i::i:::::i::::::::::i
ベアトがどのように生まれたのか」 i:::::i:::i:::i::::::i.i::: i.i::::::::i::i:::: i::::::::::|
';::::ゞi;;i.ゞリ i_;;' l;;ィ尓ッ!::::i::::::::::|
「……『何故、ベアトリーチェだったの?』」  ̄|::ヾ杙メ ゝ弌ヌ|::::i::::i:::::|
l::::i:ゝ" _ " ノ|::::i:::::i::::|
|::::i: :.:|.>. ‐<.f.:.:.:l.:.::. :i::::',
i::::i: ::リ/~゙○''''ハ.|.:.:.j;:.:.:.:::i::::::',
i::::i ::: し.ホ'.,、リ. Ylハ:.:.::i::::::::',
i::::i ::: _ l i. i. ', ノl.::::∨ ,:i:::::::::',- 567 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 22:08:22 ID:mKehlc1Q0
____
/ \
/ ⌒ ⌒ \ 「ゲームの主犯が魔女ベアトリーチェでなければならなかった理由。
/ (●) (●) \ 事件の全てに関わる、根本的な問いだおね」
l ⌒(__人__)⌒ l
\ `⌒´ /
/ \
,,、=..--...、,,_
,..ィン´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
/.:.:;イ.:/.:イ:.:ハ.:.:';;.:ヾ.:.:ヘ
「ええ。現実の犯人、やる夫の答えでは嘉音、が `ー/.:.:././|:.:.:|.';.:.:';';.:ヘ.:.:.ハ
創作においてあのベアトをゲームマスターにしたのは何故か」 |.:.|:.fr;、 ̄ k=ャ‐‐!'.:.::.:|
|..:i::代リ 弋ソ!:.:j!.:/.:.:|
「その説明を疎かにしては、謎の全てを解いたとは言えないわ。 |.:.:|.:ト、 __。__j.::ji.:;':.:.:j
赤き真実が関わっていなくてもね。」 |.:.ハ代. ̄ 7 .i.:/.レ.:.:.:j
|.:j .バ.'とゞ、〉j/::::.i.:.:.j
l::j .f .f.,〃 `y:::::::ヘ:.:f
l:j | j}{ ゙‐-‐イ:.:|- 568 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 22:09:09 ID:mKehlc1Q0
____ 「まず、金蔵が屋敷内でいつもベアトリーチェの名を呼んで嘆いていて、
/ \ それは死んだ愛人の名前らしく、その亡霊が屋敷に出るという怪談が生まれた。
/ ⌒ ⌒\ また、六軒島にはもともと悪食島の怨霊の言い伝えがあった。
/ ( ●) ( ●)ヽ そして熊沢が、森には魔女がいるから近寄ってはいけないという怪談を作って流していた。
l ⌒(__人__)⌒ | それらの怪談が混ざり、魔女ベアトリーチェが存在するという風説が屋敷内で生まれた」
\ ` ⌒´ /
/ ヽ 「これが、碑文が掲げられる以前の話。この頃でももう、こんな風説が生まれていたお」- 569 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 22:10:06 ID:mKehlc1Q0
_,,...... _
,.ィ'".:.:.:.:.:.:.:.:.:`.::く
,イ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
「理御のいた世界では、『森には狼がいるから近寄ってはいけない』、 /.:.:.::i:.:|..:.:.:,.:.:,.:.:、.::、.:.、:.:ヘ
という話になっていたわね。」 ,'.:.i:.,.:.|.:.:!.:.:ハ.:.ハ.:ハ.:.:',.ハ.:.:.:',
、:::!.:i斗-:|:.:.:.:i.:斗‐|''''|:.:|.:.:.::i
「発端は金蔵と熊沢? ';:{.:.i:;j,:=<ー‐'ー,ィ=;ャ!.:.|:.:.:.:|
金蔵については、一代目のベアトリーチェまで遡れば済む話だけれど、 ';:|.:.i弋り 乂:ソ,'.:.:|.:.:.:.:!
熊沢は? |.|.:.|人. ' ノ.:.:.|:.:.:.:.!
彼女はどんな意図で、森に魔女がいるという話を広めたのかしら」 |j__|:.:.:|.>. ˉ ‐<.f.:.:.:l.:.::.:.:!
|::::i:|::リ/~゙○''''ハ.|.:.:.j;:.:.:.:.l
|::::Y´ し.ホ'.,、リ. Ylハ:.:.:.!- 570 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 22:11:16 ID:mKehlc1Q0
____
/ \ 「嘉音がいたから、だと思うお。
/ ─ ─\ 嘉音がいずれベアトリーチェの称号と立場を受け継ぐための土台作り。
/ (●) (●) \ 彼女が人間のベアトリーチェの子孫であることを受け入れさせやすくするために、
| (__人__) | まずは、島にはその名を持つ魔女がいるという風土を作ろうとしていた」
/ ∩ノ ⊃ /
( \ / _ノ | | 「そしてそれは、見事に成功したお」
.\ “ /__| |
\ /___ /- 571 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 22:12:16 ID:mKehlc1Q0
____
/ \
/ ─ ─\
/ (●) (●) \ 「『私は、多分これは、魔女ベアトリーチェの悪戯だと思っていた。
| (__人__) | 魔女ベアトリーチェは、その亡霊が、六軒島の悪霊の力を得て生まれ変わったもの。
/ ∩ノ ⊃ / 熊沢さんが教えてくれるまで、海岸の岩にある社の意味なんて知らなかった……。』」
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
_,,...... _
,.ィ'".:.:.:.:.:.:.:.:.:`.::く
,イ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
/.:.:.::i:.:|..:.:.:,.:.:,.:.:、.::、.:.、:.:ヘ
,'.:.i:.,.:.|.:.:!.:.:ハ.:.ハ.:ハ.:.:',.ハ.:.:.:',
、:::!.:i斗-:|:.:.:.:i.:斗‐|''''|:.:|.:.:.::i
「回想でのヤスの言葉ね」 ';:{.:.i:;j,:=<ー‐'ー,ィ=;ャ!.:.|:.:.:.:|
';:|.:.i弋り 乂:ソ,'.:.:|.:.:.:.:!
|.|.:.|人. ' ノ.:.:.|:.:.:.:.!
|j__|:.:.:|.>.` ‐<.f.:.:.:l.:.::.:.:!
|::::i:|::リ/~゙○''''ハ.|.:.:.j;:.:.:.:.l
|::::Y´ し.ホ'.,、リ. Ylハ:.:.:.!- 572 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 22:13:05 ID:mKehlc1Q0
____ 「旅の修験者が悪霊を社に封じ込めたが、今も夜な夜な犠牲者を求めて
/ \ 夜の屋敷を徘徊している」
/ ─ ─ \
/ (●) (●) \ 「金蔵は悪魔の研究をし、死んだ愛人ベアトリーチェを蘇らせる研究をしている」
| (__人__) |
\ ` ⌒´ ,/ 「ベアトリーチェが悪霊の力を得て魔女となり、屋敷の夜の主として君臨している」
/⌒ヽ ー‐ ィヽ
/ ,⊆ニ_ヽ、 | 「噂の変遷をまとめるとこんなところだお。さっきと若干違っているけど、
/ / r─--⊃、 | 噂話には色々な派生があるから、仕方ないお」
| ヽ,.イ `二ニニうヽ. |- 677 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/08(日) 00:22:02 ID:o/bn9Jw.0
,,、=..--...、,,_
,..ィン´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
/.:.:;イ.:/.:イ:.:ハ.:.:';;.:ヾ.:.:ヘ
`ー/.:.:././|:.:.:|.';.:.:';';.:ヘ.:.:.ハ
|.:.|:.fr;、 ̄ k=ャ‐‐!'.:.::.:|
「なるほどね。……そして……」 |..:i::代リ 弋ソ!:.:j!.:/.:.:|
|.:.:|.:ト、 __。__j.::ji.:;':.:.:j
|.:.ハ代. ̄ 7 .i.:/.レ.:.:.:j
|.:j .バ.'とゞ、〉j/::::.i.:.:.j
l::j .f .f.,〃 `y:::::::ヘ:.:f
l:j | j}{ ゙‐-‐イ:.:|
____
/ \ 「碑文が掲げられる1984年4月よりも前、真里亞がベアトリーチェと出会う」
/ ─ ─\
/ (●) (●) \ 「『その架空の魔女に憧れて、会いたいと懇願したのが真里亞だ。
| (__人__) | それに、応えたヤツがいる。』
./ ∩ノ ⊃ / これはウィルの言葉だお」
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /- 574 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 22:15:34 ID:mKehlc1Q0
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, r::::::::::::::::::::`ヽ、
,r:: :::. :::. ::::::.::::::.:::::::::ヽ、
,::':::::: ::; :::; ::::: :::.:::::.:::ヽ::::::ヽ
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i:::::;'::i:::i::::::ii:::: ii:::::::::i::i:::::i::::::::::i
i:::::i:::i:::i::::::i.i::: i.i::::::::i::i:::: i::::::::::|
';::::ゞi;;i.ゞリ i_;;' l;;ィ尓ッ!::::i::::::::::|
「それは、同情から?」  ̄|::ヾ杙メ ゝ弌ヌ|::::i::::i:::::|
l::::i:ゝ" ' " ノ|::::i:::::i::::|
|::::i: :.:|.> ˉ ‐<.f.:.:.:l.:.::. :i::::',
i::::i: ::リ/~゙○''''ハ.|.:.:.j;:.:.:.:::i::::::',
i::::i ::: し.ホ'.,、リ. Ylハ:.:.::i::::::::',
i::::i ::: _ l i. i. ', ノl.::::∨ ,:i:::::::::',
____
/ \ 「……真里亞を慰めるために、
/ ⌒ ⌒\ ティーカップの中にキャンディーが現れる魔法をしてみせた嘉音、
/ ( ●) ( ●)ヽ ベアトリーチェは、『白い魔法』を使った、紛れもなく良い魔女だった」
l ⌒(__人__)⌒ |
\ ` ⌒´ / 「家に帰ったら手洗いをするように教えるところなんて、
/ ヽ 小さな妹の面倒を見る優しいお姉ちゃんの姿そのものだお」- 575 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 22:16:35 ID:mKehlc1Q0
____
/ \ 「《真里亞が魔女を信じ、嘉音が演じる魔女とのコミュニケーションが成立した時、
/ ─ ─\ 現実に魔女ベアトリーチェという『役』が生まれた。》」
/ (●) (●) \
| (__人__) | 「『卵自体はすでに最初の一人に生み出されていた。』
/ ∩ノ ⊃ / これも、ウィルの言葉。嘉音の中では、既にベアトのイメージはできていて、
( \ / _ノ | | 真里亞がその存在を認めて初めて、本当に魔女が生まれたと言えるお」
.\ “ /__| |
\ /___ /
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, r::::::::::::::::::::`ヽ、
,r:: :::. :::. ::::::.::::::.:::::::::ヽ、
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i:::::;'::i:::i::::::ii:::: ii:::::::::i::i:::::i::::::::::i
i:::::i:::i:::i::::::i.i::: i.i::::::::i::i:::: i::::::::::|
';::::ゞi;;i.ゞリ i_;;' l;;ィ尓ッ!::::i::::::::::|
「それが、『姉ベアト』というわけね」  ̄|::ヾ杙メ ゝ弌ヌ|::::i::::i:::::|
l::::i:ゝ" ' " ノ|::::i:::::i::::|
|::::i: :.:|.> ˉ ‐<.f.:.:.:l.:.::. :i::::',
i::::i: ::リ/~゙○''''ハ.|.:.:.j;:.:.:.:::i::::::',
i::::i ::: し.ホ'.,、リ. Ylハ:.:.::i::::::::',
i::::i ::: _ l i. i. ', ノl.::::∨ ,:i:::::::::',- 576 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 22:17:23 ID:mKehlc1Q0
____
/ \
/ ─ ─ \ 「だお。そして、真里亞は魔女との茶会について、こう証言している。
/ (●) (●) \
| (__人__) | 「『次第に魔力を蓄えて、真里亞以外の毒素の少ない人の前にも
\ ` ⌒´ ,/ 現れられるようになったよ。』
/⌒ヽ ー‐ ィヽ 『今日いる使用人全員。…郷田さんは違うと思う。』
/ ,⊆ニ_ヽ、 | ……証言をまとめると、ベアトリーチェの姿を見ることができたのは、
/ / r─--⊃、 | 源次、紗音、嘉音、熊沢、南條の5人」
| ヽ,.イ `二ニニうヽ. |
__
, r::::::::::::::::::::`ヽ、
,r:: :::. :::. ::::::.::::::.:::::::::ヽ、
,::':::::: ::; :::; ::::: :::.:::::.:::ヽ::::::ヽ
,':::::i::;'::;':::::i:::::::i::::::::::'; ::::';::::::::',
i:::::;'::i:::i::::::ii:::: ii:::::::::i::i:::::i::::::::::i
「『真里亞とベアトのお茶会には、 i:::::i:::i:::i::::::i.i::: i.i::::::::i::i:::: i::::::::::|
時折彼らが訪れたことがあるという。』 ';::::ゞi;;i.ゞリ i_;;' l;;ィ尓ッ!::::i::::::::::|
『彼らは確かにベアトを認識し、言葉を交わした。』  ̄|::ヾ杙メ ゝ弌ヌ|::::i::::i:::::|
という記述が、後に続いているわね」 l::::i:ゝ" _ " ノ|::::i:::::i::::|
|::::i: :.:|.>. ‐<.f.:.:.:l.:.::. :i::::',
i::::i: ::リ/~゙○''''ハ.|.:.:.j;:.:.:.:::i::::::',
i::::i ::: し.ホ'.,、リ. Ylハ:.:.::i::::::::',
i::::i ::: _ l i. i. ', ノl.::::∨ ,:i:::::::::',- 577 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 22:18:30 ID:mKehlc1Q0
____
/ \ 「この証言と記述も、別人説を裏付ける根拠の一つになるお。
/ ─ ─ \ なぜなら、嘉音と紗音が同一人物なら、
/ (●) (●) \ ベアトと同時に真里亞の前に現れられないから。
| (__人__) | 源次や熊沢がベアトを演じたと考えられる描写は
\ ` ⌒´ ,/ 作中には一つもないお。それは他の使用人についても同様」
/⌒ヽ ー‐ ィヽ
/ ,⊆ニ_ヽ、 | 「《ベアトを演じられるのは、嘉音か紗代だけである。》」
/ / r─--⊃、 |
| ヽ,.イ `二ニニうヽ. |
__
, r::::::::::::::::::::`ヽ、
,r:: :::. :::. ::::::.::::::.:::::::::ヽ、
,::':::::: ::; :::; ::::: :::.:::::.:::ヽ::::::ヽ
,':::::i::;'::;':::::i:::::::i::::::::::'; ::::';::::::::',
i:::::;'::i:::i::::::ii:::: ii:::::::::i::i:::::i::::::::::i
i:::::i:::i:::i::::::i.i::: i.i::::::::i::i:::: i::::::::::|
';::::ゞi;;i.ゞリ i_;;' l;;ィ尓ッ!::::i::::::::::|
「源次や熊沢がベアトを演じるのは、  ̄|::ヾ杙メ ゝ弌ヌ|::::i::::i:::::|
あまりに不自然でしょうしね」」 l::::i:ゝ" ' " ノ|::::i:::::i::::|
|::::i: :.:|.> ˉ ‐<.f.:.:.:l.:.::. :i::::',
i::::i: ::リ/~゙○''''ハ.|.:.:.j;:.:.:.:::i::::::',
i::::i ::: し.ホ'.,、リ. Ylハ:.:.::i::::::::',
i::::i ::: _ l i. i. ', ノl.::::∨ ,:i:::::::::',- 578 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 22:19:51 ID:mKehlc1Q0
____
/ \ 「また、真里亞のこの証言から、
/ ─ ─\ 《紗代も以前から嘉音たちに協力し、魔女幻想を共有していた。》 と分かる」
/ (●) (●) \
| (__人__) | 「EP2と4で紗代がベアトに成り代われる資格があったのは、
\ ⊂ ヽ∩ < 真里亞の前でベアトと嘉音が同時に登場できるように
| | '、_ \ / ) ベアトを演じた過去があったから。きっと、嘉音に頼まれたんだお」
| |__\ “ /
\ ___\_/- 579 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 22:20:47 ID:mKehlc1Q0
____
/ \ 「その後、嘉音はマリアージュ・ソルシエールで真里亞と魔法大系の議論を交わし、
/ ─ ─ \ 真里亞が創作したキャラクターを使っていくつもの作品を作り出す『無限の魔法』
/ (●) (●) \ の魔法理論を構築した」
| (__人__) |
\ ` ⌒´ ,/ 「源次たちにロノウェ等の名をつけたのは真里亞。
r、/ \r 、 そして、真里亞が創作したキャラクターに絵をつけたのは嘉音。
|:l1 l;l:| 真里亞が名と設定を与え、嘉音が姿を与え、眷属たちを増やしていったんだお」
/|` } { ´|ヽ
ノ `'ソ ゝ' `ヽ、
/´ / ヽ、 ヽ
\. ィ 个‐´
| |- 580 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 22:21:44 ID:mKehlc1Q0
,,、=..--...、,,_
,..ィン´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
/.:.:;イ.:/.:イ:.:ハ.:.:';;.:ヾ.:.:ヘ
「なるほどね。初期のベアトが生まれた経緯はわかったわ」 `ー/.:.:././|:.:.:|.';.:.:';';.:ヘ.:.:.ハ
|.:.|:.fr;、 ̄ k=ャ‐‐!'.:.::.:|
「では、『雛ベアト』は?」 |..:i::代リ 弋ソ!:.:j!.:/.:.:|
|.:.:|.:ト、 __。__j.::ji.:;':.:.:j
|.:.ハ代. ̄ 7 .i.:/.レ.:.:.:j
|.:j .バ.'とゞ、〉j/::::.i.:.:.j
l::j .f .f.,〃 `y:::::::ヘ:.:f
l:j | j}{ ゙‐-‐イ:.:|
____
/ \ 「戦人との恋に絶望し、その心を切り離したのは1983年のこと」
/ ─ ─ \
/ (一) (一) \ 「《『雛ベアト』とは、嘉音の本心、『紗音』の心そのもの。
| (__人__) | 鏡を弱点とするのは、『紗音』の顔が鏡に映ってしまうからである。》」
\ ` ⌒´ ,/
/⌒ヽ ー‐ ィヽ 「『姉』に対しての『妹』だから、真里亞が初めてベアトに会った後の
/ ,⊆ニ_ヽ、 | ことだと考えられるお」
/ / r─--⊃、 |
| ヽ,.イ `二ニニうヽ. |- 581 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 22:23:01 ID:mKehlc1Q0
_,,...... _
,.ィ'".:.:.:.:.:.:.:.:.:`.::く
,イ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
/.:.:.::i:.:|..:.:.:,.:.:,.:.:、.::、.:.、:.:ヘ
,'.:.i:.,.:.|.:.:!.:.:ハ.:.ハ.:ハ.:.:',.ハ.:.:.:',
、:::!.:i斗-:|:.:.:.:i.:斗‐|''''|:.:|.:.:.::i
「そして、『黄金の魔法』をも手に入れ、 ';:{.:.i:;j,:=<ー‐'ー,ィ=;ャ!.:.|:.:.:.:|
『黄金と無限の魔女』になったのは……」 ';:|.:.i弋り 乂:ソ,'.:.:|.:.:.:.:!
|.|.:.|人. ' ノ.:.:.|:.:.:.:.!
|j__|:.:.:|.>. ˉ ‐<.f.:.:.:l.:.::.:.:!
|::::i:|::リ/~゙○''''ハ.|.:.:.j;:.:.:.:.l
|::::Y´ し.ホ'.,、リ. Ylハ:.:.:.!
/ ̄ ̄ ̄\
/ \ 「1984年11月29日、嘉音が碑文の謎を解き六軒島の領主になった時。
/ ─ ─ ヽ ……『姉ベアト』と『雛ベアト』の同一化も、この後に……」
| (●) (●) |
\ ∩(__人/777/ 「《そして、ベアトは残忍な魔女となり、六軒島殺人事件が生まれる条件が整った。》」
/ (丶_//// \- 678 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/08(日) 00:23:48 ID:o/bn9Jw.0
____
/ \ 「……少し遡って、肖像画と碑文が掲げられた
/ ─ ─\ 1984年4月以降のマリアージュ・ソルシエール」
/ (一) (一) \
| (__人__) | 「真里亞がベアトに、碑文の謎を解いて黄金を取り戻せば魔力が戻ると言い、
/ ∩ノ ⊃ / 説得しているシーンがあるお。……思えば、ここも運命の分岐点。
( \ / _ノ | | 様々なところで、真里亞は魔女の誕生に深く関わっているお。
.\ “ /__| | 彼女なしでは、碑文殺人の作品は生まれ得なかったほどに」
\ /___ /- 583 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 22:25:08 ID:mKehlc1Q0
:::´:::::::::::::::::::::::::..`:.
/..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..ヽ
:'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.、
/.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l:::::::::.
'.::::::::::::::::::::::::::::::::::i::::::i::::l::l:::::l:::::::::i
「……そして、運命がここで終わっていれば、 '.::::::::::l:::::i::::::::::::|i:::::l::::::|::::l::l:::::l:::::::::l
碑文殺人を巡るゲームは作られなかったでしょうね」 '.::::::::|:::l:::::|:::|:::|:::|l:::::|::::::|:!::|::|:::::l:::::::::l
|::::|!:::l:::l:::::|:::l:::|::」L斗ォT:|::f ヽ:::|:::::::::i
「たとえ作られても、それは嘉音の手慰みの、 |::::|l:::l::」;;_」-'‐' ´弋:::ツ |::|::l_ノ::::|:::::::::|
単なるフィクションだったでしょう……」  ̄  ̄|::バツ |::|::|:::l:::::|:::::::::|
|:::::." 、 |::|::|:::l:::::|:::::::::|
|::::::l丶 - . イ|::|::ト、!i:::|:::::::::|
|::::::| |个 -.."_j三|::|::|ミメL:! :::::::|
|::::::| |::|:::f フニニ|::|::|〃三V::i::|
____
/ \
/ ─ ─ \
/ (一) (一) \ 「……だお」
| (__人__) |
\ ` ⌒´ ,/
/⌒ヽ ー‐ ィヽ
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ / r─--⊃、 |
| ヽ,.イ `二ニニうヽ. |- 584 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 22:26:07 ID:mKehlc1Q0
____
/ \
/ ─ ─ \ 「《嘉音は、それだけでは終わらなかった。
/ (●) (●) \ 彼女は、ベアトを虚構から現実の存在に格を上げようとした。
| (__人__) | それは、自分以外の全員にベアトの存在を認めさせるということ。
\ ` ⌒´ ,/ 全員が認めた虚構は真実となる。
/⌒ヽ ー‐ ィヽ それが、黄金の真実の本当の使われ方だった。》」
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ / r─--⊃、 |
| ヽ,.イ `二ニニうヽ. |- 585 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 22:27:10 ID:mKehlc1Q0
,,、=..--...、,,_
,..ィン´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
/.:.:;イ.:/.:イ:.:ハ.:.:';;.:ヾ.:.:ヘ
`ー/.:.:././|:.:.:|.';.:.:';';.:ヘ.:.:.ハ
|.:.|:.fr;、 ̄ k=ャ‐‐!'.:.::.:|
|..:i::代リ 弋ソ!:.:j!.:/.:.:|
「……『その時にこそ、ベアトリーチェという存在は認められ、 |.:.:|.:ト、 __。__j.::ji.:;':.:.:j
ニンゲンになれるから? なら、全員に認められる以前の |.:.ハ代. ̄ 7 .i.:/.レ.:.:.:j
ベアトリーチェは、ニンゲンに満たない。家具だ。』」 |.:j .バ.'とゞ、〉j/::::.i.:.:.j
l::j .f .f.,〃 `y:::::::ヘ:.:f
l:j | j}{ ゙‐-‐イ:.:|
リ ', リ{、 /::、_.|:.:!
,ィ"V:バ、__/::::::::::`ヾ、
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
/::::::::::::::::_;;:r、:::::::::::::::::::::::::::::::ヘ
,.べ、_:::',~~~,' ,' ~"i'っ::::::::::::::::::::.;;ィ、
/゙''┐/ .' i`ー----‐'" >、_
く_ __` 、 _.,.-、____!___,,,ヽ,r‐`/ ├.-.(:)クっ
 ̄ 〈_ _L.、 .,,ィ'-.' ̄ ̄!:)ヾゝ
 ̄ ~"'''.ー‐'" .`''''''"~""
________
〈<三三三三三三三>〉
|| ___ .||
|| / \ ||
||/ .\|| 「『資格を得たいからだ。
/ ― ― \ 家具には、*ができない。
| (一) (一) | だから、*をする資格がほしくて、ニンゲンになろうとする。』」
\ (__人__) イ
/´ ̄ .ィヽ| 「嘉音は戦人の叔母であり、身体機能には障害を負っていた。
〈  ̄ ‐- 、 i だから、彼女にとって、戦人と結ばれる未来はありえないものだった。
.:` ーi‐ -、_ ヽ | l ベアトリーチェという、全く違う存在にならない限り……」
|| ヽ.て 〉 ..| l
__/´ ヽ /⌒::| \_
||三l |ノ-‐-‐-| |`ー´
 ̄|.ヽ _,l- 、 ̄ ̄| .|''|''''|"
| |ヽl´ | 〉 〈..| |
| | `-‐´ ...ヽ__ソ | |
 ̄ . ̄- 586 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 22:28:09 ID:mKehlc1Q0
________
〈<三三三三三三三>〉
|| ___ .||
|| / \ || 「《親族会議の日に戦人が帰ってくると知った嘉音は、魔女として
||/ ― ― .\ || 碑文殺人を行おうとした。戦人を含む親族の全員からベアトリーチェとして認められ、
/ (●) (●) \ 爆発が起きるまでの僅かな間であっても、戦人に恋をする資格を得るために。》」
| (__人__) |
\ `⌒ ´ イ
/´ ̄ .ィヽ|
〈  ̄ ‐- 、 i
.:` ーi‐ -、_ ヽ | l
|| ヽ.て 〉 ..| l
__/´ ヽ /⌒::| \_
||三l |ノ-‐-‐-| |`ー´||
 ̄|.ヽ _,l- 、 ̄ ̄| .|''|''''|"
| |ヽl´ | 〉 〈..| |
| | `-‐´ ...ヽ__ソ | |
 ̄ . ̄- 587 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 22:29:14 ID:mKehlc1Q0
________
〈<三三三三三三三>〉
|| ___ .||
|| / \ || 「親族を皆殺しにしなければ魔女として認められないと考え、
||/ ― ― .\ || 未来に希望を見出せず全てを闇の中に閉ざして一緒に死のうと思ったのは、
/ (●) (●) \ 彼女にはもう生きる意志も希望も残っていなかったから」
| (__人__) |
\ `⌒ ´ イ 「それが、留弗夫を殺すという動機とはまた別の、もう一つの動機。
/´ ̄ .ィヽ| 紗代と留弗夫を殺すだけでは止まれなかった理由だお」
〈  ̄ ‐- 、 i
.:` ーi‐ -、_ ヽ | l
|| ヽ.て 〉 ..| l
__/´ ヽ /⌒::| \_
||三l |ノ-‐-‐-| |`ー´||
 ̄|.ヽ _,l- 、 ̄ ̄| .|''|''''|"
| |ヽl´ | 〉 〈..| |
| | `-‐´ ...ヽ__ソ | |
 ̄ . ̄- 588 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 22:30:15 ID:mKehlc1Q0
ィ:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:ヽ. 、
イ:..:..:..:..:..:..:ヘ::.丶:..:..:..:..:..`ヽ
/:..:..:..:..:../:..:..:.ゝ:..:ヽ:..:..:..:..:..:..ヘ`:.ヽ、
/:././:.//:../|:.;'|:\._>.:..:..:..:..:.:::.z-ヾ::.、
/:..:./:../:..:.//|:./-、:..:|∨ヘ:..:..:..:..:..:..:..:..:::. f:..ヽ
ムイ:..:..:/:..:./:.{_∨_ .!:..:!__∨ヽ:..:..:..:./|:..:..:.:.、 }:..:.|
「戦人への恋のために……」 |:..:./:..:.:ハ:! {::::リ` イi::::::i}ヽ}:..:..:.∨:..:..:..:::. |:../
イ|/:イ./.:...| `‐' ゝ-' }:|:..:..:..:..:..:..:..:.ハ !:.|
「運命は最後まで、あの子を弄んだ……」 /:..:/::::|:..: 八 ` イ:..:..:..:..:..:..:..:..:.ヘl:..!
{:/ゝ:::::}:..:.|:::::ゝ ‐ /..:..:..:..:..:..:..:..:..:..::::. !
∨\ /:..: !:::::::::`:::r ‐ ´/:..>:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:`ヽ
∨- /:..:..:.|- ‐' { ,r‐'´⌒////` - 、:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..
//ヽ |:..:...:..|ヽ {、r' _/////////,\:..:..:..:..:\.:..:..\
////,}.∨:..:∧ `丶_z ' ´ フ///////,ハ:..:..:..:..:..:\.:..:..\
{//// ∨:..:∧ { } -― {//////////∧:..:\:.:..:..:\:..:..::}
∨/ハ }:..:..:..| Y ヽ |/////////く ∨:..:|\..:..:..:\/
∨//\. ∨.:..:!/! `ヽ !//////////ヽ }:..:..| ヽ:..:..:..:.} _
///// }r'´`_.| \ リ///|////|/7´`|:..:..:! }:..:.:./ ,ィ´///////
ゝ7―ヽ ///! `ヽ-―'´`⌒ ヘ .|:..:..:! /:.////////////
| 、 .////ハ /ヽ 〉:..:./ ///////////////
/ } //////∧ ///,} /:../、-―´//////////////
/ ,ィ ≦/ハ/////////ゝ __ノ///∧ \////////////////- 589 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 22:30:52 ID:mKehlc1Q0
┌───┐
│ │
│ │
│ │
│ │
┌───┐ │
│ │ │
│ │ │
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┌───┐ │ │
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│ │ │
│ │ │
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│ │ ─┘
│ │
│ │
│ │
│ │
└───┘- 590 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 22:32:26 ID:mKehlc1Q0
____
/ \
/ ─ ― ヽ 「次の補足に行くお。
/ ( ●) ( ●)' 次は、クレルの回想について」
| (__人__) |
\ ` ⌒´ ,/
/⌒ヽ ー‐ ィヽ
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ / r─--⊃、 |
| ヽ,.イ `二ニニうヽ. |
,,、=..--...、,,_
,..ィン´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
/.:.:;イ.:/.:イ:.:ハ.:.:';;.:ヾ.:.:ヘ
`ー/.:.:././|:.:.:|.';.:.:';';.:ヘ.:.:.ハ
「いいわ。お願い」 |.:.|:.fr;、 ̄ k=ャ‐‐!'.:.::.:|
|..:i::代リ 弋ソ!:.:j!.:/.:.:|
|.:.:|.:ト、 __。__j.::ji.:;':.:.:j
|.:.ハ代. ̄ 7 .i.:/.レ.:.:.:j
|.:j .バ.'とゞ、〉j/::::.i.:.:.j
l::j .f .f.,〃 `y:::::::ヘ:.:f
l:j | j}{ ゙‐-‐イ:.:|- 591 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 22:33:20 ID:mKehlc1Q0
____ 「まず、この回想の信憑性について。
/ \ 《回想内に幻想描写があることから、全てが真実とは限らないのは明らかである。
/ ─ ― ヽ 自身の姿をクレルという仮のものにしたように、彼女は真相を隠し、
/ ( ●) ( ●)' 全てを明らかにするつもりが初めからなかった。
| (__人__) | なぜなら、それは土足で踏み入られたくない彼女の秘密であり、心だからである。》」
\ ` ⌒´ ,/
/⌒ヽ ー‐ ィヽ 「独白後に、
/ ,⊆ニ_ヽ、 | 『これで分からぬなら、もはや語りません。どうせ、私の心など誰も、わからぬでしょうから』
/ / r─--⊃、 | と理解を拒むような発言があるお」
| ヽ,.イ `二ニニうヽ. |
,,、=..--...、,,_
,..ィン´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
/.:.:;イ.:/.:イ:.:ハ.:.:';;.:ヾ.:.:ヘ
`ー/.:.:././|:.:.:|.';.:.:';';.:ヘ.:.:.ハ
「……私も、無条件で鵜呑みにするつもりはないわ」 |.:.|:.fr;、 ̄ k=ャ‐‐!'.:.::.:|
|..:i::代リ 弋ソ!:.:j!.:/.:.:|
|.:.:|.:ト、 __。__j.::ji.:;':.:.:j
|.:.ハ代. ̄ 7 .i.:/.レ.:.:.:j
|.:j .バ.'とゞ、〉j/::::.i.:.:.j
l::j .f .f.,〃 `y:::::::ヘ:.:f
l:j | j}{ ゙‐-‐イ:.:|- 592 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 22:34:50 ID:mKehlc1Q0
____
/ \ 「それを踏まえて、1976年4月。嘉音が六軒島に訪れた時。
/ ─ ─\ ここで、『紗音』が登場する。嘉音であっても紗代であっても、
/ (●) (●) \ 6歳相当の子どもはずだけど、立ち姿は成長後のもの」
| (__人__) |
\ ⊂ ヽ∩ < 「ヤスは『……紗音は、福音の家からの唯一の友人だった。』と発言している」
| | '、_ \ / )
| |__\ “ /
\ ___\_/
,,、=..--...、,,_
,..ィン´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
/.:.:;イ.:/.:イ:.:ハ.:.:';;.:ヾ.:.:ヘ
`ー/.:.:././|:.:.:|.';.:.:';';.:ヘ.:.:.ハ
「ヤスの回想は、別人説では解釈の難しい場面が多いわね」 |.:.|:.fr;、 ̄ k=ャ‐‐!'.:.::.:|
|..:i::代リ 弋ソ!:.:j!.:/.:.:|
|.:.:|.:ト、 __。__j.::ji.:;':.:.:j
|.:.ハ代. ̄ 7 .i.:/.レ.:.:.:j
|.:j .バ.'とゞ、〉j/::::.i.:.:.j
l::j .f .f.,〃 `y:::::::ヘ:.:f
l:j | j}{ ゙‐-‐イ:.:|- 679 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/08(日) 00:25:20 ID:o/bn9Jw.0
____ 「だお。……新しい青を追加」
/ \
/ ─ ─\ 《その時の『紗音』は、1986年の使用人の『紗音』である紗代とは別人の紗音だった。
/ (一) (一) \ つまり、使用人『紗音』の1代目が1976年に存在した。
| (__人__) | 『紗音』の名は、本当の『紗音』の面倒を見る世話人に受け継がれることになった。》
\ ⊂ ヽ∩ <
| | '、_ \ / ) 「あと、《ヤスは初めから『紗音』の名で六軒島に来ていて、
| |__\ “ / 一代目のヤス専属の使用人は、別の名前だった。》という可能性もあるお」
\ ___\_/- 594 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 22:37:03 ID:mKehlc1Q0
____
/ \ 「ガァプについても青を追加。
/ ─ ─\ 《ガァプのモデルとなった人物は、一代目の『紗音』だった。》
/ (●) (●) \ あるいは、
| (__人__) | 《ガァプにモデルは存在せず、初めから嘉音の空想の産物だった。》」
/ ∩ノ ⊃ /
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /- 595 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 22:38:11 ID:mKehlc1Q0
_,,...... _
,.ィ'".:.:.:.:.:.:.:.:.:`.::く
,イ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
/.:.:.::i:.:|..:.:.:,.:.:,.:.:、.::、.:.、:.:ヘ
,'.:.i:.,.:.|.:.:!.:.:ハ.:.ハ.:ハ.:.:',.ハ.:.:.:',
、:::!.:i斗-:|:.:.:.:i.:斗‐|''''|:.:|.:.:.::i
「そして年月が過ぎ、先輩の使用人たちは島を去っていった。 ';:{.:.i:;j,:=<ー‐'ー,ィ=;ャ!.:.|:.:.:.:|
『ヤスだけを残し』、という記述があるわ。これは?」 ';:|.:.i弋り 乂:ソ,'.:.:|.:.:.:.:!
|.|.:.|人. ' ノ.:.:.|:.:.:.:.!
|j__|:.:.:|.>. ˉ ‐<.f.:.:.:l.:.::.:.:!
|::::i:|::リ/~゙○''''ハ.|.:.:.j;:.:.:.:.l
|::::Y´ し.ホ'.,、リ. Ylハ:.:.:.!
____
/ \
/ ─ ― ヽ 「嘉音の虚偽だと判断することはできるけれど、これについても、
/ ( ●) ( ●)' 《一代目のヤス専属の使用人も島を出て行き、本当にヤス1人になった。》
| (__人__) | という解釈を追加するお」
\ ` ⌒´ ,/
/ ー‐ ヽ 「その後に何度か登場した『紗音』は、『紗音』の記憶を基にした空想だお」- 596 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 22:39:05 ID:mKehlc1Q0
_,,...... _
,.ィ'".:.:.:.:.:.:.:.:.:`.::く
,イ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
/.:.:.::i:.:|..:.:.:,.:.:,.:.:、.::、.:.、:.:ヘ
,'.:.i:.,.:.|.:.:!.:.:ハ.:.ハ.:ハ.:.:',.ハ.:.:.:',
、:::!.:i斗-:|:.:.:.:i.:斗‐|''''|:.:|.:.:.::i
「次の節目のイベントは、ガァプの暗躍。 ';:{.:.i:;j,:=<ー‐'ー,ィ=;ャ!.:.|:.:.:.:|
新人の使用人の鍵が紛失した事件ね」 ';:|.:.i弋り 乂:ソ,'.:.:|.:.:.:.:!
|.|.:.|人. ' ノ.:.:.|:.:.:.:.!
|j__|:.:.:|.>. ˉ ‐<.f.:.:.:l.:.::.:.:!
|::::i:|::リ/~゙○''''ハ.|.:.:.j;:.:.:.:.l
|::::Y´ し.ホ'.,、リ. Ylハ:.:.:.!
____
/ \ 「《鍵を一本だけ輪から抜き取って隠すことは、ヤス1人だけでは不可能。
/ ─ ─\ つまり、この頃から他の協力者、つまり熊沢や南条、源次が加担していた。》」
/ (●) (●) \
| (__人__) | 「もしくは、
\ `_⌒ ´ / 《ヤスは主犯ではなかった。熊沢たちが嘉音のために、
ノ / )ヽ く 魔女の噂を利用して独自の判断で行っていた。》」
( \ /__ノi ) , )
\ ゙ / ヽ ヽ/ /
\_/ \_ノ- 597 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 22:40:09 ID:mKehlc1Q0
____ 「いずれにしても、ヤスはこの事件を通じて自分は特別な立場の人間だと理解し、
/ \ 使用人を辞めたお。おそらく、その後は源次に案内されて九羽鳥庵へ。
/ ─ ─\ もしくは、ヤスは初めから使用人ではなく、幼い頃から
/ (一) (一) \ 九羽鳥庵に住んでいたかもしれない。……ここまでは、既に言った通り」
| (__人__) |
\ `_⌒ ´ / 「ここでもう1つ、青を追加。
ノ / )ヽ く 《ヤスが使用人を辞めた時、2代目の『紗音』、つまり紗代が入れ替わりに島に来た。
( \ /__ノi ) , ) その『紗音』が、10年前から働いている使用人だということになった。》
\ ゙ / ヽ ヽ/ / ヤスの最初の使用人時代の名前が『紗音』なら、入れ代わりはスムーズに済んだはず」
\_/ \_ノ- 598 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 22:41:06 ID:mKehlc1Q0
____
/ \
/ ─ ─ \ 「代わりの『紗音』となる紗代を島に呼んだのは、おそらくは源次。
/ (●) (●) \ 本当の『紗音』によく似た子どもを福音の家から呼んだか、
| (__人__) | もしかしたら日本中の身寄りのない子どもから探し出したのかもしれない」
\ ` ⌒´ ,/
/⌒ヽ ー‐ ィヽ
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ / r─--⊃、 |
| ヽ,.イ `二ニニうヽ. |- 599 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 22:42:07 ID:mKehlc1Q0
____
/ \ 「紗代の使用人名が『紗音』であるのは、本当の『紗音』の傍に控える
/ ─ ─ \ 特別な使用人であることを示すためだという解釈が可能だお。
/ (●) (●) \ 領主の本名を名乗ることを許されているということは、全面的な信任の証になるから」
| (__人__) |
\ ` ⌒´ ,/ 「他の使用人の名に『音』の字が使われているのも、
/⌒ヽ ー‐ ィヽ もともとは『紗音』が由来なのかもしれない」
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ / r─--⊃、 |
| ヽ,.イ `二ニニうヽ. |- 600 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 22:43:05 ID:mKehlc1Q0
____
/ \ 「領主になった後、嘉音には決済等の仕事があり、
/ ─ ─ \ 使用人として働けない日が多くなった。
/ (一) (一) \ そういう時に、不在が多いことを不自然に思われないように、
| (__人__) | 代わりに紗代が嘉音として働いた」
\ ` ⌒´ ,/
/⌒ヽ ー‐ ィヽ 「こう考えれば、紗代が嘉音に変装できることにも納得できるお」
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ / r─--⊃、 |
| ヽ,.イ `二ニニうヽ. |- 601 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 22:44:15 ID:mKehlc1Q0
,,、=..--...、,,_
,..ィン´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
/.:.:;イ.:/.:イ:.:ハ.:.:';;.:ヾ.:.:ヘ
`ー/.:.:././|:.:.:|.';.:.:';';.:ヘ.:.:.ハ
「彼女の、紗代という本名については?」 |.:.|:.fr;、 ̄ k=ャ‐‐!'.:.::.:|
|..:i::代リ 弋ソ!:.:j!.:/.:.:|
|.:.:|.:ト、 __。__j.::ji.:;':.:.:j
|.:.ハ代. ̄ 7 .i.:/.レ.:.:.:j
|.:j .バ.'とゞ、〉j/::::.i.:.:.j
l::j .f .f.,〃 `y:::::::ヘ:.:f
l:j | j}{ ゙‐-‐イ:.:|
____
/ \ 「……その名前が紗音に似ているのは、本当に偶然なのか、
/ ─ ― ヽ 『紗』音の『代』わりという意味で源次が新しくつけた名前なのか、
/ ( ●) ( ●)' 確実なことは分からない」
| (__人__) |
\ ` ⌒´ ,/ 「……これも実は本名ではなく、紗代本人が、自分は紗音の代わりでしかない
/⌒ヽ ー‐ ィヽ ニンゲン未満の存在だと、自虐の意味で名乗ったのかもしれない……」
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ / r─--⊃、 |
| ヽ,.イ `二ニニうヽ. |- 602 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 22:45:11 ID:mKehlc1Q0
________
〈<三三三三三三三>〉
|| ___ .||
|| / \ || 「……迷ったけど、ヤスの回想の補足で、最後にもう一つだけ青を追加するお」
||/ .\||
/ ― ― \ 「《戦人と約束をしたのは、紗代だった。
| (●) (●) | 嘉音は紗代から話を聞き、戦人への恋心を預かった。
\ (__人__) イ そして、嘉音は本当に戦人に恋をした。》」
/´ ̄ .ィヽ|
〈  ̄ ‐- 、 i
.:` ーi‐ -、_ ヽ | l
|| ヽ.て 〉 ..| l
__/´ ヽ /⌒::| \_
||三l |ノ-‐-‐-| |`ー´||
 ̄|.ヽ _,l- 、 ̄ ̄| .|''|''''|"
| |ヽl´ | 〉 〈..| |
| | `-‐´ ...ヽ__ソ | |
 ̄ . ̄- 603 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 22:46:06 ID:mKehlc1Q0
________
〈<三三三三三三三>〉
|| ___ .||
|| / \ ||
||/ ― ― .\ || 「諦めさせるために恋と約束を預かる、という儀式を経たとはいえ。
/ (●) (●) \ 片思いの相手の話を聞いただけで、その人間に恋をすることはありえるのか。
| (__人__) | ……リカちゃんは、どう思う?」
\ `⌒ ´ イ
/´ ̄ .ィヽ|
〈  ̄ ‐- 、 i
.:` ーi‐ -、_ ヽ | l
__
, r::::::::::::::::::::`ヽ、
,r:: :::. :::. ::::::.::::::.:::::::::ヽ、
,::':::::: ::; :::; ::::: :::.:::::.:::ヽ::::::ヽ
,':::::i::;'::;':::::i:::::::i::::::::::'; ::::';::::::::',
i:::::;'::i:::i::::::ii:::: ii:::::::::i::i:::::i::::::::::i
「私は魔女だから分からないけれど。 i:::::i:::i:::i::::::i.i::: i.i::::::::i::i:::: i::::::::::|
愛する家族も、生きる意味も持っていなかった少女なら、 ';::::ゞi;;i.ゞリ i_;;' l;;ィ尓ッ!::::i::::::::::|
あるいは。……希望を持つために、ありえたかもしれないわね」  ̄|::ヾ杙メ ゝ弌ヌ|::::i::::i:::::|
l::::i:ゝ" ' " ノ|::::i:::::i::::|
|::::i: :.:|.> ˉ ‐<.f.:.:.:l.:.::. :i::::',
i::::i: ::リ/~゙○''''ハ.|.:.:.j;:.:.:.:::i::::::',
i::::i ::: し.ホ'.,、リ. Ylハ:.:.::i::::::::',
i::::i ::: _ l i. i. ', ノl.::::∨ ,:i:::::::::',- 604 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 22:47:08 ID:mKehlc1Q0
-‐…‐- ..
-‐ ´.:::::::::::::::::::::::::::..`:..
, '.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.\
/.:::::.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.\
/ .:::::: .::::::::::::::::::::::::::i:::::::::::::::::i::::::::::::ヽ:、
'.:i .::::/.::::::::'.::::!::::::::::i|::::::li:::::|i:|L::::l:::::::|:|
/:.:.:.::/.:::/::::|:::::| ::::!::」|::::::ll:::::||:||::::::|`」」」
/:.:.:.:i/.:::/|.:.::|:::::|/l::::||::::::ll:::::||」zテ刈::::| 「それに、一度だけでも相手を見る機会があったのなら。
′:::l/.::://! :::|:::/::::::l::::||:::::」--´fz リ |i:::::| いつだって、一目惚れをする可能性はあるでしょう?」
/-=彡-‐ァ八.:.:|:::::l:;z云气 `̄ "|l:::::|
/ /〃 ̄}-、/ ヽL:::|《Vzツ' 八:::|
,/ /{ ´二〉 〉、__|:::::| "" _ ' /|:::|:::|
// 厂ヽ- Y.::/.:::|:::::|> _ イ.::|:::|:::|
, '' / 「i:ヘ ヘ ノ:/.:::/|:::::|ノ Т..:::i::|.:::l::リ:::|
-=彡: :{/ |i:i:i:゙ヘ ^ヘ, = 八::::i辷冖辷^入 ::::リ.:;::/:::::|
,八ノ |i:i:i:i:i:i:ヘ ノi:i:i:i:i:Y::::.、:i:i:i:/:i:i:i//`ヽ .:::::|
〃}/ |i:i:i:i:i:i:i:ir':i:r―- ヽ:::.ヽ </ /i :::::|
ノ乂,' |i:i:i:i:i:i:i:|i:i:| ``' |}:::::::.、〉ー'´ {i|.::::ノ
/ / |i:i:i:i:i:i:i:|:i:iヽ , ノ.::ノリ iヾ、__ 〈:i|〃
/ // |i:i :i:i:i:i:i:|:i:i:i 〉'´ ~~ / \、 `|
/ // |:i:i:i:i:i:i:i:|:i:i:l| / ∧\ ,|
/ //.::: |:i:i:i:i:i:i: Y´l| _/} j、 〉 ', Ylハ
/ // .:::: {:i:i:i:i:i:i ぐ/ム‐‐彳| リ j \ ',ノl ハ 「やる夫相手にはありえないことですね。分かります」>- 605 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 22:48:25 ID:mKehlc1Q0
┌───┐
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│ │
└───┘- 606 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 22:49:33 ID:mKehlc1Q0
____
/ \
/ ─ ― ヽ
/ ( ●) ( ●)' 「補足の三つ目は、ウィルの推理の検証をしようと思うお」
| (__人__) |
\ ` ⌒´ ,/
/ ー‐ ヽ
,,、=..--...、,,_
,..ィン´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
/.:.:;イ.:/.:イ:.:ハ.:.:';;.:ヾ.:.:ヘ
`ー/.:.:././|:.:.:|.';.:.:';';.:ヘ.:.:.ハ
「ウィルの?」 |.:.|:.fr;、 ̄ k=ャ‐‐!'.:.::.:|
|..:i::代リ 弋ソ!:.:j!.:/.:.:|
|.:.:|.:ト、 __。__j.::ji.:;':.:.:j
|.:.ハ代. ̄ 7 .i.:/.レ.:.:.:j
|.:j .バ.'とゞ、〉j/::::.i.:.:.j
l::j .f .f.,〃 `y:::::::ヘ:.:f
l:j | j}{ ゙‐-‐イ:.:|- 608 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 22:56:49 ID:mKehlc1Q0
____
/ \
/ ─ ─\ 「《ウィルは真相に至っており、彼の推理は正しい。》」
/ (●) (●) \
| (__人__) | 「つまり、ウィルの発言をやる夫の青に基づいて解説して、
/ ∩ノ ⊃ // ∩ノ ⊃ それで辻褄をあわせていこうというわけだお」
( \ / _ノ \/ _ノ
.\ “ / . \ “ /
\ / /\/
,,、=..--...、,,_
,..ィン´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
/.:.:;イ.:/.:イ:.:ハ.:.:';;.:ヾ.:.:ヘ
`ー/.:.:././|:.:.:|.';.:.:';';.:ヘ.:.:.ハ
|.:.|:.fr;、 ̄ k=ャ‐‐!'.:.::.:|
「面白そうな試みね。分かったわ」 |..:i::代リ 弋ソ!:.:j!.:/.:.:|
|.:.:|.:ト、 __。__j.::ji.:;':.:.:j
|.:.ハ代. ̄ 7 .i.:/.レ.:.:.:j
|.:j .バ.'とゞ、〉j/::::.i.:.:.j
l::j .f .f.,〃 `y:::::::ヘ:.:f
l:j | j}{ ゙‐-‐イ:.:|- 609 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 22:58:03 ID:mKehlc1Q0
________
〈<三三三三三三三>〉
|| ___ .||
|| / \ || 「……まずはここから。
||/ ― ― .\ || 『第4のゲームで、その因縁ははっきりとした。
/ (●) (●) \ そしてその時点で、ベアトリーチェが誰であるか、
| (__人__) | そしてその心が、わかった。』」
\ `⌒ ´ イ
/´ ̄ .ィヽ|
〈  ̄ ‐- 、 i
.:` ーi‐ -、_ ヽ | l
|| ヽ.て 〉 ..| l
:::´:::::::::::::::::::::::::..`:.
/..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..ヽ
:'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.、
/.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l:::::::::.
'.::::::::::::::::::::::::::::::::::i::::::i::::l::l:::::l:::::::::i
'.::::::::::l:::::i::::::::::::|i:::::l::::::|::::l::l:::::l:::::::::l
'.::::::::|:::l:::::|:::|:::|:::|l:::::|::::::|:!::|::|:::::l:::::::::l
|::::|!:::l:::l:::::|:::l:::|::」L斗ォT:|::f ヽ:::|:::::::::i
「……『第4のゲームまでに、……すなわちあなたは、 |::::|l:::l::」;;_」-'‐' ´弋:::ツ |::|::l_ノ::::|:::::::::|
ベアトのゲームだけで、全ての答えに至れたと?』」  ̄  ̄|::バツ |::|::|:::l:::::|:::::::::|
|:::::." 、 |::|::|:::l:::::|:::::::::|
|::::::l丶 - . イ|::|::ト、!i:::|:::::::::|
|::::::| |个 -.."_j三|::|::|ミメL:! :::::::|
|::::::| |::|:::f フニニ|::|::|〃三V::i::|- 610 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 22:59:02 ID:mKehlc1Q0
________
〈<三三三三三三三>〉
|| ___ .||
|| / \ ||
||/ ― ― .\ ||
/ (●) (●) \ 「『可能だ。』」
| (__人__) |
\ `⌒ ´ イ
/´ ̄ .ィヽ|
〈  ̄ ‐- 、 i
.:` ーi‐ -、_ ヽ | l
|| ヽ.て 〉 ..| l
:::´:::::::::::::::::::::::::..`:.
/..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..ヽ
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/.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l:::::::::.
'.::::::::::::::::::::::::::::::::::i::::::i::::l::l:::::l:::::::::i
'.::::::::::l:::::i::::::::::::|i:::::l::::::|::::l::l:::::l:::::::::l
'.::::::::|:::l:::::|:::|:::|:::|l:::::|::::::|:!::|::|:::::l:::::::::l
|::::|!:::l:::l:::::|:::l:::|::」L斗ォT:|::f ヽ:::|:::::::::i
「では、その言葉に応じ、問いましょう。 |::::|l:::l::」;;_」-'‐' ´弋:::ツ |::|::l_ノ::::|:::::::::|
……『どうやって?』」  ̄  ̄|::バツ |::|::|:::l:::::|:::::::::|
|:::::." 、 |::|::|:::l:::::|:::::::::|
|::::::l丶 - . イ|::|::ト、!i:::|:::::::::|
|::::::| |个 -.."_j三|::|::|ミメL:! :::::::|
|::::::| |::|:::f フニニ|::|::|〃三V::i::|- 611 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 23:01:20 ID:mKehlc1Q0
________
〈<三三三三三三三>〉
|| ___ .||
|| / \ || 「まず、フーダニットから。EP2の、嘉音がベアトと敵対する場面でみられる
||/ .\|| 矛盾から、嘉音がベアトを記述する作者であり、犯人だという推理が可能」
/ ― ― \
| (●) (●) | 「ホワイダニットは、EP4の、戦人とベアトが屋敷玄関で邂逅する場面から。
\ (__人__) イ この時の会話で、ベアトが戦人の本当の母親を知っていることと、
/´ ̄ .ィヽ| 戦人が『紗音』との約束を憶えていないことに絶望していることが分かる」
〈  ̄ ‐- 、 i
.:` ーi‐ -、_ ヽ | l
|| ヽ.て 〉 ..| l- 612 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 23:02:09 ID:mKehlc1Q0
________
〈<三三三三三三三>〉
|| ___ .||
|| / \ || 「戦人の母親については、EP1の留弗夫の様子から、その真実を
||/ .\|| 親族会議の日に戦人に伝えようとしていたことが推理できる。
/ ― ― \ EP4までに記述された戦人の家庭事情を考慮すると、
| (一) (一) | 『俺は多分。今夜、殺されるだろうな』
\ (__人__) イ という発言の理由は、それしかありえない」
/´ ̄ .ィヽ|
〈  ̄ ‐- 、 i 「そして、『紗音』との約束から、作者でもあり犯人でもある嘉音が
.:` ーi‐ -、_ ヽ | l 実は『紗音』であり、紗代とは別人の女性であると推理できる」
|| ヽ.て 〉 ..| l- 613 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 23:03:20 ID:mKehlc1Q0
________
〈<三三三三三三三>〉
|| ___ .||
|| / \ || 「ハウダニットは、ウィルの言うように、そこから順に推理ができる。
||/ ― ― .\ || EP4の時点では嘉音と紗代がゲーム開始前に決闘していることは
/ (●) (●) \ 確定できないけれど、4つのEPの赤や随所の描写から、
| (__人__) | 二人が冒頭から排除し合っていることは十分に推理可能」
\ `⌒ ´ イ
/´ ̄ .ィヽ| 「使用人たちが、基本的には嘉音に従っていることも、
〈  ̄ ‐- 、 i 大金を対価に大人たちを犯行に協力させていることも、
.:` ーi‐ -、_ ヽ | l そして、10月6日0時に、屋敷周辺の人間が全員死亡することも推理可能」
|| ヽ.て 〉 ..| l- 614 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 23:04:22 ID:mKehlc1Q0
,,、=..--...、,,_
,..ィン´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
/.:.:;イ.:/.:イ:.:ハ.:.:';;.:ヾ.:.:ヘ
`ー/.:.:././|:.:.:|.';.:.:';';.:ヘ.:.:.ハ
「では、紗代については、どのように推理できるかしら」 |.:.|:.fr;、 ̄ k=ャ‐‐!'.:.::.:|
|..:i::代リ 弋ソ!:.:j!.:/.:.:|
|.:.:|.:ト、 __。__j.::ji.:;':.:.:j
|.:.ハ代. ̄ 7 .i.:/.レ.:.:.:j
|.:j .バ.'とゞ、〉j/::::.i.:.:.j
l::j .f .f.,〃 `y:::::::ヘ:.:f
l:j | j}{ ゙‐-‐イ:.:|
________
〈<三三三三三三三>〉
|| ___ .||
|| / \ || 「紗代が嘉音を殺したと考えられるEP2の展開から、
||/ ― ― .\ || 実は譲治が生きていて、二人だけで島を脱出することが
/ (●) (●) \ 彼女の目的だと推理できる」
| (__人__) |
\ `⌒ ´ イ 「そして、その目的が嘉音の犯行と両立しないことから、
/´ ̄ .ィヽ| 嘉音と紗代は互いの目的のために殺し合わなければならないと考えられる」
〈  ̄ ‐- 、 i
.:` ーi‐ -、_ ヽ | l
|| ヽ.て 〉 ..| l- 615 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 23:05:12 ID:mKehlc1Q0
,:..:.;:..:..:..:..::|..:..:..:..:..:..:..:..丶::..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..`:.
/:..:;'..:..:..:..:..:!:..:..:..:..:..:..:..:..:..ヽ:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:.::.
/:..:/:..:..:..|:..:.:|:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..、:..:..:|.:..:..:..:..:..:..:..:..::i
,:..:.;:..:..:..:...|..:..:i、:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:.∨.:.|.:..:..:..:..:..:..:..:..:.|
i:..:.i..:..:..:..:..|..:..:ll:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:∨:!:..:..:..:..:..:..:..:..:..!
l:..:.|l:..:..:..:..:!:..: !.!-:-:.‐..―:.-:.ム:.イ:..:..l::..:..:..:..:..:..:..:..:..|
|:..:.!|.:..:..:..:.|.:'´|.|:_:..:_:.::_:>'´|:..:..:..:..:..:l::..:..:..:..:..:..:..:..:..|
|:..:.!|:._..:_.:_|_:.._イzr::::リア .|:..:..:..:..:..:|:..:..:..:..:..:..:..:..:..:!
「つまり……」 `゙ヽ!:..:..:..:.彳 ゞ-' !:..:..:..:..:..:!:..:..:..:..:..:..:..:..:..:
|:..:..:..:..リ |:..:..:..:..:..:|:..:..:..:..:..:..:..:..:..::.
|:..:..:..:〈 |:..:..:..:..:..:|..:..:..:..:..:..:..:..:..:.::.
|:..:..:..:..丶, |:..:..:..:..:..:|..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:|
|:..:..:..:..:..:..`゙ ̄ イ:..:..:..:..:..:..!:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..!
|:..:..:..:..:..:..:..:.\ .イヘl:..:..:..:..:..:..:!ヘ:..:..:..:..:..:..:..:..:.::.
|:..:..:..:..:..:..:..:..i..:..:.´:..:..:..:!:..:..:..:..:..:..| ∨:..:..:..:..:..:..:..:.ヘ
|:..:..:..:..:..:..:..:∧:..:..:..:,イ l.:..:..:..:..:..:..! ヽ:..:..:..:..:..:..:..:..:..、
|:..:..:..:..:..:..:./ ゝ:..:..ハ .l.:..:..:..:..:..:..! >―- 、:_:..:..:\
|:..:..:..:..:..:..:.! \ノ _!:..:..:..:..:..:..| r-'ニニニニニニニ`ヽ:..:..
|:..:..:..:..:, - ―<二/´.!:..:..:..:..:..:..|_.丿ニニニニニニニニニニ 、:`:、
|:..:..:..< f イ .!:..:..:..:..:..:..|r'ニニニニニニニニニニニニ }:..:..:.- 616 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 23:06:07 ID:mKehlc1Q0
________
〈<三三三三三三三>〉
|| ___ .||
|| / \ || 「留弗夫に真実を話させないこと。
||/ .\|| 戦人と恋をする資格を得てから死ぬこと。
/ ― ― \ そして、計画を実行する資格を懸けて、紗代と決闘すること」
| (一) (一) |
\ (__人__) イ 「この3つが、EP4までで分かる、嘉音の動機。
/´ ̄ .ィヽ| 動機が1つではなく、複数存在していたという事実が、
〈  ̄ ‐- 、 i 真相を何重にも覆い隠していたんだお」
.:` ーi‐ -、_ ヽ | l
|| ヽ.て 〉 ..| l
__/´ ヽ /⌒::| \_
||三l |ノ-‐-‐-| |`ー´
 ̄|.ヽ _,l- 、 ̄ ̄| .|''|''''|"
| |ヽl´ | 〉 〈..| |
| | `-‐´ ...ヽ__ソ | |
 ̄ . ̄- 617 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 23:07:16 ID:mKehlc1Q0
:::´:::::::::::::::::::::::::..`:.
/..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..ヽ
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'.::::::::::l:::::i::::::::::::|i:::::l::::::|::::l::l:::::l:::::::::l
'.::::::::|:::l:::::|:::|:::|:::|l:::::|::::::|:!::|::|:::::l:::::::::l
「同一人物説の方はどう? |::::|!:::l:::l:::::|:::l:::|::」L斗ォT:|::f ヽ:::|:::::::::i
人格の死を認めるなら、EP4までの推理は |::::|l:::l::」;;_」-'‐' ´弋:::ツ |::|::l_ノ::::|:::::::::|
嘉音と紗代が同一人物でも成立するけれど」  ̄  ̄|::バツ |::|::|:::l:::::|:::::::::|
|:::::." 、 |::|::|:::l:::::|:::::::::|
|::::::l丶 - . イ|::|::ト、!i:::|:::::::::|
|::::::| |个 -.."_j三|::|::|ミメL:! :::::::|
|::::::| |::|:::f フニニ|::|::|〃三V::i::|
/ ̄ ̄ ̄\
/ \ 「人格の死を認めるなら、だお。
/ ─ ─ ヽ ……復唱要求。ヴァンダイン第7則」
| (●) (●) |
\ ∩(__人/777/
/ (丶_//// \- 618 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 23:08:26 ID:mKehlc1Q0
_,,...... _
,.ィ'".:.:.:.:.:.:.:.:.:`.::く
,イ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
/.:.:.::i:.:|..:.:.:,.:.:,.:.:、.::、.:.、:.:ヘ
,'.:.i:.,.:.|.:.:!.:.:ハ.:.ハ.:ハ.:.:',.ハ.:.:.:',
「【死体なき事件であることを禁ず。】 、:::!.:i斗-:|:.:.:.:i.:斗‐|''''|:.:|.:.:.::i
……第2のゲームね」 ';:{.:.i:;j,:=<ー‐'ー,ィ=;ャ!.:.|:.:.:.:|
';:|.:.i弋り 乂:ソ,'.:.:|.:.:.:.:!
「先に、繰り返しておくわ。 |.|.:.|人. ' ノ.:.:.|:.:.:.:.!
【嘉音はこの部屋で殺された。】」 |j__|:.:.:|.>. ˉ ‐<.f.:.:.:l.:.::.:.:!
|::::i:|::リ/~゙○''''ハ.|.:.:.j;:.:.:.:.l
|::::Y´ し.ホ'.,、リ. Ylハ:.:.:.!
____
/ \ 「だお。このヴァンダインの赤が個々の殺人事件に適用されるなら、
/ ─ ― ヽ 第2のゲームの10月5日朝には『ヤス』の死体はまだないから、
/ ( ●) ( ●)' その時に嘉音の人格の殺害を赤で言うことは不可能だったはず」
| (__人__) |
\ ` ⌒´ ,/
/ ー‐ ヽ- 619 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 23:09:04 ID:mKehlc1Q0
/ ̄ ̄ ̄\
/ \ 「もちろん、これはEP7で出た赤だから、EP4までなら同一人物説は十分に有効だお。
/ ─ ─ ヽ けれど、死体なき事件を禁じたのは、ヴァンダイン20則を司るウィル本人に他ならない」
| (●) (●) |
\ ∩(__人/777/ 「そのウィルが、人格の死を認める推理をするとは思えないお」
/ (丶_//// \
,,、=..--...、,,_
,..ィン´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
/.:.:;イ.:/.:イ:.:ハ.:.:';;.:ヾ.:.:ヘ
`ー/.:.:././|:.:.:|.';.:.:';';.:ヘ.:.:.ハ
|.:.|:.f ´ ` !ャ‐‐!'.:.::.:|
「……それもそうね」 |..:i::|― ― !:.:j!.:/.:.:|
|.:.:|.:ト、 __。__j.::ji.:;':.:.:j
|.:.ハ代. ̄ 7 .i.:/.レ.:.:.:j
|.:j .バ.'とゞ、〉j/::::.i.:.:.j
l::j .f .f.,〃 `y:::::::ヘ:.:f
l:j | j}{ ゙‐-‐イ:.:|- 620 : 名無しのやる夫だお : 2013/12/07(土) 23:10:08 ID:dCxPxTbI0
- 一般的推理小説ですらまあ最後までに最低一人死んでりゃフェイクはよくあると思うが?
- 621 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 23:10:11 ID:mKehlc1Q0
____ 「第2のゲームについてもう少し補足すると、
/ \ やっぱり夏妃の部屋で見つかった『紗音』の死体がキーになるお」
/ ─ ─\
/ (●) (●) \ 「同一人物説の場合、『ヤス』を殺した犯人も、
| (__人__) | 殺された理由も必然性も上手く説明できない」
./ ∩ノ ⊃ /
( \ / _ノ | | 「『ヤス』の碑文殺人の目的は、6日0時まで戦人と共に生き残り、
.\ “ /__| | 魔女として認められて恋をする資格を得ること。
\ /___ / あそこで死なないといけない理由はどこにもないお」
:::´:::::::::::::::::::::::::..`:.
/..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..ヽ
:'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.、
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'.::::::::|:::l:::::|:::|:::|:::|l:::::|::::::|:!::|::|:::::l:::::::::l
|::::|!:::l:::l:::::|:::l:::|::」L斗ォT:|::f ヽ:::|:::::::::i
「…………」 |::::|l:::l::」;;_」-'‐' ´弋:::ツ |::|::l_ノ::::|:::::::::|
 ̄  ̄|::バツ |::|::|:::l:::::|:::::::::|
|:::::." 、 |::|::|:::l:::::|:::::::::|
|::::::l丶 - . イ|::|::ト、!i:::|:::::::::|
|::::::| |个 -.."_j三|::|::|ミメL:! :::::::|
|::::::| |::|:::f フニニ|::|::|〃三V::i::|- 623 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 23:12:17 ID:mKehlc1Q0
____
/ \
/ ─ ─ \ 「……次に行くお。
/ (一) (一) \ 次は、メッセージボトルそのものの、謎について」
| (__人__) |
\ ` ⌒´ ,/ 「『お前の4つのゲームで、お前のメッセージを受け取り。』
/⌒ヽ ー‐ ィヽ ……クレルに向かってウィルが言った言葉だお」
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ / r─--⊃、 |
| ヽ,.イ `二ニニうヽ. |
,,、=..--...、,,_
,..ィン´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
/.:.:;イ.:/.:イ:.:ハ.:.:';;.:ヾ.:.:ヘ
「4つのゲームとはもちろん、第1から第4のゲームのことね。 `ー/.:.:././|:.:.:|.';.:.:';';.:ヘ.:.:.ハ
それまでは、基本的にベアトの作品は第1と第2のゲームだけであり、 |.:.|:.fr;、 ̄ k=ャ‐‐!'.:.::.:|
第3と第4は偽書だとされていた」 |..:i::代リ 弋ソ!:.:j!.:/.:.:|
|.:.:|.:ト、 __。__j.::ji.:;':.:.:j
「けれど、ウィルは4つのゲーム全てがクレルのものであり、 |.:.ハ代. ̄ 7 .i.:/.レ.:.:.:j
それらに彼女のメッセージが込められていると断じているわ」 |.:j .バ.'とゞ、〉j/::::.i.:.:.j
l::j .f .f.,〃 `y:::::::ヘ:.:f
l:j | j}{ ゙‐-‐イ:.:|- 624 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 23:13:09 ID:mKehlc1Q0
_,,...... _
,.ィ'".:.:.:.:.:.:.:.:.:`.::く
,イ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
/.:.:.::i:.:|..:.:.:,.:.:,.:.:、.::、.:.、:.:ヘ
「それにそもそも、ベアトはいくつのゲームを作ったのか、 ,'.:.i:.,.:.|.:.:!.:.:ハ.:.ハ.:ハ.:.:',.ハ.:.:.:',
という謎がある」 、:::!.:i斗-:|:.:.:.:i.:斗‐|''''|:.:|.:.:.::i
';:{.:.i:;j,:=<ー‐'ー,ィ=;ャ!.:.|:.:.:.:|
「それも含めて、あなたはどう思う?」 ';:|.:.i弋り 乂:ソ,'.:.:|.:.:.:.:!
|.|.:.|人. ' ノ.:.:.|:.:.:.:.!
|j__|:.:.:|.>. ˉ ‐<.f.:.:.:l.:.::.:.:!
|::::i:|::リ/~゙○''''ハ.|.:.:.j;:.:.:.:.l
|::::Y´ し.ホ'.,、リ. Ylハ:.:.:.!
____
/ \ 「2つだけでも、4つだけでもない。
/ ─ ─\ というのがやる夫の答えになるお」
/ (●) (●) \
| (__人__) | 「嘉音は戦人が島を脱出する前にEP4までの
\ ⊂ ヽ∩ < 4つの作品を渡していた、というのは既に言った通りだけど、
| | '、_ \ / ) 更にそれ以上の数の草稿が存在していたと考えられるお」
| |__\ “ /
\ ___\_/- 625 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 23:14:13 ID:mKehlc1Q0
____
/ \ 「嘉音がゲームをなるべく現実に忠実に書くには、
/ ─ ─\ ゲーム内のシチュエーションを現実の10月5日、6日と同じにする必要があった。
/ (一) (一) \ けれど、天気と在島者の2つは、事前には正確に予測し辛いお」
| (__人__) |
/ ∩ノ ⊃ / 「実際、台風と縁寿の欠席は、
( \ / _ノ | | 嘉音であっても親族会議の当日か直前でなければ分からない情報だったはず」
.\ “ /__| |
\ /___ /
_,,...... _
,.ィ'".:.:.:.:.:.:.:.:.:`.::く
,イ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
/.:.:.::i:.:|..:.:.:,.:.:,.:.:、.::、.:.、:.:ヘ
,'.:.i:.,.:.|.:.:!.:.:ハ.:.ハ.:ハ.:.:',.ハ.:.:.:',
、:::!.:i斗-:|:.:.:.:i.:斗‐|''''|:.:|.:.:.::i
「けれど、全てのEPで台風は島を襲い、 ';:{.:.i:;j,:=<ー‐'ー,ィ=;ャ!.:.|:.:.:.:|
縁寿は欠席している。つまり……」 ';:|.:.i弋り 乂:ソ,'.:.:|.:.:.:.:!
|.|.:.|人. ' ノ.:.:.|:.:.:.:.!
|j__|:.:.:|.>. ˉ ‐<.f.:.:.:l.:.::.:.:!
|::::i:|::リ/~゙○''''ハ.|.:.:.j;:.:.:.:.l
|::::Y´ し.ホ'.,、リ. Ylハ:.:.:.!- 626 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 23:15:10 ID:mKehlc1Q0
____
/ \ 「もちろん、嘉音は台風が来なかった場合や、縁寿が出席した場合の
/ ─ ─ \ ゲームも考えていた。それだけでなく、様々な状況を想定して、
/ (●) (●) \ いくつもの草稿を用意していたと考えられるお」
| (__人__) |
\ ` ⌒´ ,/ 「だから、台風が来て嵐になることと、縁寿が親族会議を欠席することが
/⌒ヽ ー‐ ィヽ 確定してから、嘉音はその状況における4パターンのゲーム
/ ,⊆ニ_ヽ、 | をシミュレーションして書き上げ、メッセージボトルを海に投じたんだお」
/ / r─--⊃、 |
| ヽ,.イ `二ニニうヽ. |
,,、=..--...、,,_
,..ィン´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
/.:.:;イ.:/.:イ:.:ハ.:.:';;.:ヾ.:.:ヘ
`ー/.:.:././|:.:.:|.';.:.:';';.:ヘ.:.:.ハ
「親族会議の日も含めて、時間的には、どうかしら……。 |.:.|:.fr;、 ̄ k=ャ‐‐!'.:.::.:|
大筋のプロットとトリックは決めていて、 |..:i::代リ 弋ソ!:.:j!.:/.:.:|
最低限の修正に済ませられるなら、間に合うかしらね」 |.:.:|.:ト、 __。__j.::ji.:;':.:.:j
|.:.ハ代. ̄ 7 .i.:/.レ.:.:.:j
|.:j .バ.'とゞ、〉j/::::.i.:.:.j
l::j .f .f.,〃 `y:::::::ヘ:.:f
l:j | j}{ ゙‐-‐イ:.:|- 627 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 23:16:29 ID:mKehlc1Q0
____
/ \ 「あるいは、『病弱』な縁寿が欠席する可能性を考えて、
/ ─ ─\ シチュエーションを縁寿が来る時と来ない時の2つに大別して、
/ (●) (●) \ 予め原稿を書き上げていたのかもしれない」
| (__人__) |
\ ⊂ ヽ∩ < 「他の親族は全員来ると考えて、合計8パターン。
| | '、_ \ / ) 労力をいとわないのなら、不可能な量ではないお」
| |__\ “ /
\ ___\_/
,,、=..--...、,,_
,..ィン´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
/.:.:;イ.:/.:イ:.:ハ.:.:';;.:ヾ.:.:ヘ
`ー/.:.:././|:.:.:|.';.:.:';';.:ヘ.:.:.ハ
「修正が天気の描写だけで済むから、合理的ではあるわね」 |.:.|:.fr;、 ̄ k=ャ‐‐!'.:.::.:|
|..:i::代リ 弋ソ!:.:j!.:/.:.:|
「他の、可能性の低い事態が起きた場合でも、 |.:.:|.:ト、 __。__j.::ji.:;':.:.:j
8パターンのどれかから修正すればいいでしょうし」 |.:.ハ代. ̄ 7 .i.:/.レ.:.:.:j
|.:j .バ.'とゞ、〉j/::::.i.:.:.j
l::j .f .f.,〃 `y:::::::ヘ:.:f
l:j | j}{ ゙‐-‐イ:.:|- 628 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 23:17:24 ID:mKehlc1Q0
_,,...... _
,.ィ'".:.:.:.:.:.:.:.:.:`.::く
,イ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
/.:.:.::i:.:|..:.:.:,.:.:,.:.:、.::、.:.、:.:ヘ
,'.:.i:.,.:.|.:.:!.:.:ハ.:.ハ.:ハ.:.:',.ハ.:.:.:',
、:::!.:i斗-:|:.:.:.:i.:斗‐|''''|:.:|.:.:.::i
「EP3と4の、偽書という扱われ方についてはどう?」 ';:{.:.i:;j,:=<ー‐'ー,ィ=;ャ!.:.|:.:.:.:|
';:|.:.i弋り 乂:ソ,'.:.:|.:.:.:.:!
|.|.:.|人. ' ノ.:.:.|:.:.:.:.!
|j__|:.:.:|.>. ˉ ‐<.f.:.:.:l.:.::.:.:!
|::::i:|::リ/~゙○''''ハ.|.:.:.j;:.:.:.:.l
|::::Y´ し.ホ'.,、リ. Ylハ:.:.:.!
____
/ \ 「幾子が戦人からその2つを預かって、偽書として公開したんだと思うお。
/ ─ ─ \ ……縁寿のために」
/ (●) (●) \
| (__人__) | 「……でも結局、幾子が○○なら、ボトルメールや偽書のことは
\ ` ⌒´ ,/ いくらでも説明がつくんだけど」
/⌒ヽ ー‐ ィヽ
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ / r─--⊃、 |
| ヽ,.イ `二ニニうヽ. | 「まあね」>- 629 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 23:18:07 ID:mKehlc1Q0
____
/ \
/ ─ ─ \ 「……次だお。
/ (一) (一) \ 3つ目は、1986年という、事件のタイミングについて」
| (__人__) |
\ ` ⌒´ ,/ 「『……戦人が帰ってくるのが、一年早いか遅いかだったら。
/⌒ヽ ー‐ ィヽ ……事件は起こらなかったかもしれねェ。』」
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ / r─--⊃、 |
| ヽ,.イ `二ニニうヽ. |
_,,...... _
,.ィ'".:.:.:.:.:.:.:.:.:`.::く
,イ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
「いちいち真似をしないの。 /.:.:.::i:.:|..:.:.:,.:.:,.:.:、.::、.:.、:.:ヘ
『いや、何か小さな事件は起こったかもしれない。 ,'.:.i:.,.:.|.:.:!.:.:ハ.:.ハ.:ハ.:.:',.ハ.:.:.:',
そしてそれもきっと、誰にも解くことのできぬ、 、:::!.:i斗-:|:.:.:.:i.:斗‐|''''|:.:|.:.:.::i
謎の不可能事件となっただろう。 ';:{.:.i:;j,:=<ー‐'ー,ィ=;ャ!.:.|:.:.:.:|
しかしそれでも、六軒島連続殺人事件に比べたら、 ';:|.:.i弋り 乂:ソ,'.:.:|.:.:.:.:!
ささやかなもの……。』」 |.|.:.|人. ' ノ.:.:.|:.:.:.:.!
|j__|:.:.:|.>.` ‐<.f.:.:.:l.:.::.:.:!
「続きはこうだったかしら?」 |::::i:|::リ/~゙○''''ハ.|.:.:.j;:.:.:.:.l
|::::Y´ し.ホ'.,、リ. Ylハ:.:.:.!- 680 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/08(日) 00:28:15 ID:o/bn9Jw.0
_,,...... _
,.ィ'".:.:.:.:.:.:.:.:.:`.::く
「つまり、1986年に戦人が帰ってきたからこそ ,イ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
あの六軒島事件は起きたということと、 /.:.:.::i:.:|..:.:.:,.:.:,.:.:、.::、.:.、:.:ヘ
1986年に戦人が帰ってこなくても ,'.:.i:.,.:.|.:.:!.:.:ハ.:.ハ.:ハ.:.:',.ハ.:.:.:',
何かしらの不可解な事件は起きていたということね」 、:::!.:i斗-:|:.:.:.:i.:斗‐|''''|:.:|.:.:.::i
';:{.:.i:;j,:=<ー‐'ー,ィ=;ャ!.:.|:.:.:.:|
「前者から聞くわ。 ';:|.:.i弋り 乂:ソ,'.:.:|.:.:.:.:!
どうして、戦人が帰ってくるとあの事件が起きるの?」 |.|.:.|人. ' ノ.:.:.|:.:.:.:.!
|j__|:.:.:|.>. ˉ ‐<.f.:.:.:l.:.::.:.:!
|::::i:|::リ/~゙○''''ハ.|.:.:.j;:.:.:.:.l
|::::Y´ し.ホ'.,、リ. Ylハ:.:.:.!
____ 「一つには、留弗夫が戦人に家族の真実を話そうとしていたのが、
/ \ 1986年のことだったから。だから、この年の親族会議に戦人が来なかったら、
/ ─ ─ \ 留弗夫は親族会議後の、別の機会に話を打ち明けていたと考えられる」
/ (●) (●) \
| (__人__) | 「もちろんそれは六軒島の外での出来事だから、嘉音は阻止することができない。
\ ` ⌒´ ,/ 嘉音には耐えられないことだけど、どうしようもないことでもある」
/⌒ヽ ー‐ ィヽ
/ ,⊆ニ_ヽ、 | 「戦人が帰ってきたのが1985年なら、留弗夫はまだ話さないし、
/ / r─--⊃、 | 1987年なら、きっともう打ち明けられてしまっている」
| ヽ,.イ `二ニニうヽ. |- 681 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/08(日) 00:29:04 ID:o/bn9Jw.0
____
/ \
/ \ 「……帰ってくるのが1987年だったら、
/ \ それでも、1986年に留弗夫だけは前もって
| \ ,_ | 殺していたかもしれないけど……」
/ u ∩ノ ⊃―)/
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
,,、=..--...、,,_
,..ィン´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
/.:.:;イ.:/.:イ:.:ハ.:.:';;.:ヾ.:.:ヘ
`ー/.:.:././|:.:.:|.';.:.:';';.:ヘ.:.:.ハ
|.:.|:.f ´ ` !ャ‐‐!'.:.::.:|
「それはありえるわね……」 |..:i::|― ― !:.:j!.:/.:.:|
|.:.:|.:ト、 __。__j.::ji.:;':.:.:j
|.:.ハ代. ̄ 7 .i.:/.レ.:.:.:j
|.:j .バ.'とゞ、〉j/::::.i.:.:.j
l::j .f .f.,〃 `y:::::::ヘ:.:f
l:j | j}{ ゙‐-‐イ:.:|- 682 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/08(日) 00:29:58 ID:o/bn9Jw.0
____
/ \
/ ─ ─\ 「理由の二つ目は、嘉音の心の状態によるところが大きいお。
/ (●) (●) \ 1985年ならまだ絶望し切っていなくて心中はしなかったかもしれないし、
| (__人__) | 1987年なら完全に絶望して、事件を起こす気力も残っていなかった
./ ∩ノ ⊃ / かもしれない。……1人で自殺していた可能性すらあるお」
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
_,,...... _
,.ィ'".:.:.:.:.:.:.:.:.:`.::く
,イ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
/.:.:.::i:.:|..:.:.:,.:.:,.:.:、.::、.:.、:.:ヘ
,'.:.i:.,.:.|.:.:!.:.:ハ.:.ハ.:ハ.:.:',.ハ.:.:.:',
、:::!.:i斗-:|:.:.:.:i.:斗‐|''''|:.:|.:.:.::i
「ぎりぎりの状態の時に戦人が帰ってきたからこそ、 ';:{.:.i:;j,:=<ー‐'ー,ィ=;ャ!.:.|:.:.:.:|
それまでの抑圧の反動で、大きな事件を起こせたのかしらね」 ';:|.:.i弋り 乂:ソ,'.:.:|.:.:.:.:!
|.|.:.|人. ' ノ.:.:.|:.:.:.:.!
|j__|:.:.:|.>.` ‐<.f.:.:.:l.:.::.:.:!
|::::i:|::リ/~゙○''''ハ.|.:.:.j;:.:.:.:.l
|::::Y´ し.ホ'.,、リ. Ylハ:.:.:.!- 683 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/08(日) 00:30:52 ID:o/bn9Jw.0
____
/ \ 「そして、三つ目。
/ ─ ─\ これは、1986年に戦人が帰ってこなくても何かの事件は起きていた、
/ (●) (●) \ という事実に密接に関係している」
| (__人__) |
./ ∩ノ ⊃ / 「……それは、嘉音と紗代の決闘。
( \ / _ノ | | 1986年に戦人が帰ってきた時だけ、決闘は殺し合いになるんだお」
.\ “ /__| |
\ /___ /- 634 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 23:24:10 ID:mKehlc1Q0
:::´:::::::::::::::::::::::::..`:.
/..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..ヽ
:'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.、
/.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l:::::::::.
'.::::::::::::::::::::::::::::::::::i::::::i::::l::l:::::l:::::::::i
'.::::::::::l:::::i::::::::::::|i:::::l::::::|::::l::l:::::l:::::::::l
'.::::::::|:::l:::::|:::|:::|:::|l:::::|::::::|:!::|::|:::::l:::::::::l
「……『決闘はしたのです。決着も、つきかけていました。 |::::|!:::l:::l:::::|:::l:::|::」L斗ォT:|::f ヽ:::|:::::::::i
……しかし、1986年という年は、……あまりに無慈悲が過ぎました。』 |::::|l:::l::」;;_」-'‐' ´弋:::ツ |::|::l_ノ::::|:::::::::|
『あと1年、早ければ。……あるいは、遅ければ。』」  ̄  ̄|::バツ |::|::|:::l:::::|:::::::::|
|:::::." 、 |::|::|:::l:::::|:::::::::|
|::::::l丶 - . イ|::|::ト、!i:::|:::::::::|
|::::::| |个 -.."_j三|::|::|ミメL:! :::::::|
|::::::| |::|:::f フニニ|::|::|〃三V::i::|
____
/ \
/ ─ ─\
/ (一) (一) \ 「……『決闘の勝敗は、違う形ではあっても、ついただろうな』」
| (__人__) |
./ ∩ノ ⊃ /
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /- 684 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/08(日) 00:31:49 ID:o/bn9Jw.0
____
/ \
/ ─ ― ヽ
/ ( ●) ( ●)' 「なぜなら、……紗代が譲治にプロポーズされるのが、1986年だから」
| (__人__) |
\ ` ⌒´ ,/
/⌒ヽ ー‐ ィヽ
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ / r─--⊃、 |
| ヽ,.イ `二ニニうヽ. |- 636 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 23:25:48 ID:mKehlc1Q0
____
/ \ 「それ以前にも、紗代は譲治からの積極的なアプローチと、
/ ─ ― ヽ 絵羽からの差別的な反対の板ばさみになり、
/ ( 一) ( 一)' 相当に追い詰められていたと考えられる」
| (__人__) |
\ ` ⌒´ ,/ 「譲治は親を説得すると言っていたが、それはあまりに楽観的。
/⌒ヽ ー‐ ィヽ 紗代から見れば、順風満帆に結ばれる未来はありえなかった。
/ ,⊆ニ_ヽ、 | かといって、二人で駆け落ちをしようと提案することもできないまま、
/ / r─--⊃、 | 運命の日を迎えた」
| ヽ,.イ `二ニニうヽ. |- 685 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/08(日) 00:32:45 ID:o/bn9Jw.0
____ 「決闘は既にしていたが決着はついていなかったということは、
/ \ つまり嘉音と紗代のどちらの恋を優先するかを決めようとして、
/ ─ ─ \ 答えがまだ出せていなかったということ」
/ (一) (一) \
| (__人__) | 「戦人が帰ってくるのが1985年だったなら、
\ ` ⌒´ ,/ 紗代がまだプロポーズされていないから嘉音の恋が優先された。
/⌒ヽ ー‐ ィヽ 1987年だったなら、1986年の親族会議の日に、
/ ,⊆ニ_ヽ、 | 譲治にプロポーズされた紗代の恋が優先された」
/ / r─--⊃、 |
| ヽ,.イ `二ニニうヽ. | 「そのどちらかなら、決着がついて、2人は互いに恋の機会を譲ったはずだお」- 686 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/08(日) 00:33:38 ID:o/bn9Jw.0
____
/ \ 「けれど、1986年の場合だけは、違った。
/ ─ ─ \ 嘉音と紗代は、どうしても恋の成就する機会を譲れず、
/ (●) (●) \ どちらも絶対に引き下がれなかった」
| (__人__) |
\ ` ⌒´ ,/ 「決着をつけられないまま、殺し合うことしか、できなかった……」
/⌒ヽ ー‐ ィヽ
/ ,⊆ニ_ヽ、 | 「2人の言う決闘というのは、EP8のハロウィンパーティーで語られたように、
/ / r─--⊃、 | 本来はもっと穏便なもののはずだったんだお」
| ヽ,.イ `二ニニうヽ. |- 687 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/08(日) 00:34:21 ID:o/bn9Jw.0
:::´:::::::::::::::::::::::::..`:.
/..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..ヽ
:'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.、
/.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l:::::::::.
'.::::::::::::::::::::::::::::::::::i::::::i::::l::l:::::l:::::::::i
'.::::::::::l:::::i::::::::::::|i:::::l::::::|::::l::l:::::l:::::::::l
'.::::::::|:::l:::::|:::|:::|:::|l:::::|::::::|:!::|::|:::::l:::::::::l
「……では、戦人が1986年に帰ってこなかった場合に |::::|!:::l:::l:::::|:::l:::|::」L斗ォT:|::f ヽ:::|:::::::::i
六軒島で起きる事件とはどんなものだったのかしら。 |::::|l:::l::」;;_」-'‐' ´弋:::ツ |::|::l_ノ::::|:::::::::|
あなたはどう思う?」  ̄  ̄|::バツ |::|::|:::l:::::|:::::::::|
|:::::." 、 |::|::|:::l:::::|:::::::::|
|::::::l丶 - . イ|::|::ト、!i:::|:::::::::|
|::::::| |个 -.."_j三|::|::|ミメL:! :::::::|
|::::::| |::|:::f フニニ|::|::|〃三V::i::|
________
〈<三三三三三三三>〉
|| ___ .||
|| / \ || 「『ささやかなもの』と言えるかどうかは分からないけれど、
||/ .\|| どちらでも六軒島は爆発していたと思うお」
/ ― ― \
| (●) (●) | 「ただし、親族は全員生還できるだろうから、
\ (__人__) イ 犠牲者が1人だけの、単なる『六軒島爆発事故』として処理されたはず」
/´ ̄ .ィヽ|
〈  ̄ ‐- 、 i
.:` ーi‐ -、_ ヽ | l
|| ヽ.て 〉 ..| l- 689 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/08(日) 00:35:25 ID:o/bn9Jw.0
________
〈<三三三三三三三>〉
|| ___ .||
|| / \ || 「帰ってくるのが1年早い場合は、嘉音には留弗夫を殺す理由がなく、
||/ ― ― .\ || なにより、紗代から恋の機会を譲られるはず」
/ (●) (●) \
| (__人__) | 「だから1985年の親族会議の日の嘉音には誰かを殺す必要はなく、
\ `⌒ ´ イ 魔女になって戦人と心中しようとする思いに
/´ ̄ .ィヽ| 歯止めがかかると考えられる」
〈  ̄ ‐- 、 i
.:` ーi‐ -、_ ヽ | l 「ただし、紗代には未来はない……。
|| ヽ.て 〉 ..| l だから、皆を避難させた後、屋敷と共に消え去ることが予測できる」
__/´ ヽ /⌒::| \_
||三l |ノ-‐-‐-| |`ー´||
 ̄|.ヽ _,l- 、 ̄ ̄| .|''|''''|"
| |ヽl´ | 〉 〈..| |
| | `-‐´ ...ヽ__ソ | |
 ̄ . ̄- 690 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/08(日) 00:36:04 ID:o/bn9Jw.0
________
〈<三三三三三三三>〉
|| ___ .||
|| / \ || 「1年遅い場合は、嘉音と紗代の立場が逆になる。
||/ .\|| 1986年の親族会議の日、
/ ― ― \ 絶望し切った嘉音は、プロポーズされた紗音を祝福し、
| (●) (●) | 1人だけ屋敷に残って爆発とともに消え去る……」
\ (__人__) イ
/´ ̄ .ィヽ| 「もちろん、本当に『小さな事件』なら、島は爆発せず、
〈  ̄ ‐- 、 i 嘉音か紗代が解決不可能な仕方で自殺することも考えられるお。
.:` ーi‐ -、_ ヽ | l 例えば、少しだけ爆薬を使って、鎮守の杜で爆発させたり……」
|| ヽ.て 〉 ..| l
__/´ ヽ /⌒::| \_
||三l |ノ-‐-‐-| |`ー´||
 ̄|.ヽ _,l- 、 ̄ ̄| .|''|''''|"
| |ヽl´ | 〉 〈..| |
| | `-‐´ ...ヽ__ソ | |
 ̄ . ̄- 691 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/08(日) 00:36:49 ID:o/bn9Jw.0
__
, r::::::::::::::::::::`ヽ、
,r:: :::. :::. ::::::.::::::.:::::::::ヽ、
,::':::::: ::; :::; ::::: :::.:::::.:::ヽ::::::ヽ
,':::::i::;'::;':::::i:::::::i::::::::::'; ::::';::::::::',
i:::::;'::i:::i::::::ii:::: ii:::::::::i::i:::::i::::::::::i
i:::::i:::i:::i::::::i.i::: i.i::::::::i::i:::: i::::::::::|
';::::ゞi;;i.ゞリ i_;;' l;;ィ尓ッ!::::i::::::::::|
「1年遅い場合、紗代は1986年に絵羽たちを殺さないのかしら?」  ̄|::ヾ杙メ ゝ弌ヌ|::::i::::i:::::|
l::::i:ゝ" _ " ノ|::::i:::::i::::|
|::::i: :.:|.>. ‐<.f.:.:.:l.:.::. :i::::',
i::::i: ::リ/~゙○''''ハ.|.:.:.j;:.:.:.:::i::::::',
i::::i ::: し.ホ'.,、リ. Ylハ:.:.::i::::::::',
i::::i ::: _ l i. i. ', ノl.::::∨ ,:i:::::::::',
___
/ \ 「正当に決闘に勝つわけだから、流石にそれはないと思いたいお。
/ ノ \ \ 碑文殺人が計画されているかも怪しいし……」
/ (●) (●) \
| (__人__) | 「……もしかしたら、紗代のために、嘉音が絵羽だけは道連れにするかもしれないけど」
/ ∩ノ ⊃ /
( \ / _ノ | |
\ “ /__| |
\ /___ /- 644 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 23:34:03 ID:mKehlc1Q0
_,,...... _
,.ィ'".:.:.:.:.:.:.:.:.:`.::く
,イ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
「なるほどね、……理屈は通るわ。 /.:.:.::i:.:|..:.:.:,.:.:,.:.:、.::、.:.、:.:ヘ
……でも、結局はどちらかが死ぬのは納得しにくいわね」 ,'.:.i:.,.:.|.:.:!.:.:ハ.:.ハ.:ハ.:.:',.ハ.:.:.:',
、:::!.:i斗-:|:.:.:.:i.:斗‐|''''|:.:|.:.:.::i
「特に紗代の方は、自殺したり、殺しあったりする ';:{.:.i:;j,:=<ー‐'ー,ィ=;ャ!.:.|:.:.:.:|
する必要はないのでは? ';:|.:.i弋り 乂:ソ,'.:.:|.:.:.:.:!
自由に譲治と駆け落ちでも何でもすればいいのに、とは思うわ」 |.|.:.|人. ' ノ.:.:.|:.:.:.:.!
|j__|:.:.:|.>.` ‐<.f.:.:.:l.:.::.:.:!
|::::i:|::リ/~゙○''''ハ.|.:.:.j;:.:.:.:.l
|::::Y´ し.ホ'.,、リ. Ylハ:.:.:.!
____ 「嘉音だけでなく、紗代も自分をニンゲン未満の家具だとみなしていて、
/ \ 譲治と結ばれるためには決闘で勝たなければならないとしている描写はあるお。
/ \ ただ、紗代がそこまで自己卑下する理由があるのかと言われれば、確かに苦しいお」
/ \
| \ ,_ | 「紗代が自分は『紗音』の代わりであり、
/ u ∩ノ ⊃―)/ 1人のニンゲンとして扱われる資格がないと思い込んでいる、という推理は可能」
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| | 「でも……」
\ /___ /- 645 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 23:35:16 ID:mKehlc1Q0
_,,...... _
,.ィ'".:.:.:.:.:.:.:.:.:`.::く
,イ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
/.:.:.::i:.:|..:.:.:,.:.:,.:.:、.::、.:.、:.:ヘ
,'.:.i:.,.:.|.:.:!.:.:ハ.:.ハ.:ハ.:.:',.ハ.:.:.:',
、:::!.:i斗-:|:.:.:.:i.:斗‐|''''|:.:|.:.:.::i
';:{.:.i:;j,:=<ー‐'ー,ィ=;ャ!.:.|:.:.:.:|
「あなたも、納得はできていないのね」 ';:|.:.i弋り 乂:ソ,'.:.:|.:.:.:.:!
|.|.:.|人. ' ノ.:.:.|:.:.:.:.!
|j__|:.:.:|.>. ˉ ‐<.f.:.:.:l.:.::.:.:!
|::::i:|::リ/~゙○''''ハ.|.:.:.j;:.:.:.:.l
|::::Y´ し.ホ'.,、リ. Ylハ:.:.:.!
____
/ \
. / \ 「……だお」
. / /) ノ ' ヽ、 \
| / .イ '(ー) (ー) |
. /,'才.ミ). (__人__) /
. | ≧シ' ` ⌒´ \
/\ ヽ ヽ- 646 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 23:35:58 ID:mKehlc1Q0
__
, r::::::::::::::::::::`ヽ、
,r:: :::. :::. ::::::.::::::.:::::::::ヽ、
,::':::::: ::; :::; ::::: :::.:::::.:::ヽ::::::ヽ
,':::::i::;'::;':::::i:::::::i::::::::::'; ::::';::::::::',
i:::::;'::i:::i::::::ii:::: ii:::::::::i::i:::::i::::::::::i
i:::::i:::i:::i::::::i.i::: i.i::::::::i::i:::: i::::::::::|
「……いいわ、進めましょう。 ';::::ゞi;;i.ゞリ i_;;' l;;ィ尓ッ!::::i::::::::::|
あとは、クレルの葬送だけよ」  ̄|::ヾ杙メ ゝ弌ヌ|::::i::::i:::::|
l::::i:ゝ" ' " ノ|::::i:::::i::::|
|::::i: :.:|.> ˉ ‐<.f.:.:.:l.:.::. :i::::',
i::::i: ::リ/~゙○''''ハ.|.:.:.j;:.:.:.:::i::::::',
i::::i ::: し.ホ'.,、リ. Ylハ:.:.::i::::::::',
i::::i ::: _ l i. i. ', ノl.::::∨ ,:i:::::::::',
____
/ \
/ ─ ― ヽ
/ ( 一) ( ー)' 「分かったお」
| (__人__) |
\ ` ⌒´ ,/
/⌒ヽ ー‐ ィヽ
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ / r─--⊃、 |
| ヽ,.イ `二ニニうヽ. |- 647 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 23:37:07 ID:mKehlc1Q0
__
, r::::::::::::::::::::`ヽ、
,r:: :::. :::. ::::::.::::::.:::::::::ヽ、
,::':::::: ::; :::; ::::: :::.:::::.:::ヽ::::::ヽ
,':::::i::;'::;':::::i:::::::i::::::::::'; ::::';::::::::',
i:::::;'::i:::i::::::ii:::: ii:::::::::i::i:::::i::::::::::i
i:::::i:::i:::i::::::i.i::: i.i::::::::i::i:::: i::::::::::|
「それでは、粛々と執り行いましょう。 ';::::ゞi;;i.ゞリ i_;;' l;;ィ尓ッ!::::i::::::::::|
『第1のゲーム、第一の晩。園芸倉庫に、6人の死体。』」  ̄|::ヾ杙メ ゝ弌ヌ|::::i::::i:::::|
l::::i:ゝ" _ " ノ|::::i:::::i::::|
|::::i: :.:|.>. ‐<.f.:.:.:l.:.::. :i::::',
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i::::i ::: し.ホ'.,、リ. Ylハ:.:.::i::::::::',
i::::i ::: _ l i. i. ', ノl.::::∨ ,:i:::::::::',
________
〈<三三三三三三三>〉
|| ___ .||
|| / \ || 「『幻は幻に。……土には帰れぬ骸が、幻に帰る。』」
||/ ― ― .\ ||
/ (●) (●) \ 「《犯人は嘉音。園芸倉庫内に、紗代の死体は存在しない。》」
| (__人__) |
\ `⌒ ´ イ
/´ ̄ .ィヽ|
〈  ̄ ‐- 、 i
.:` ーi‐ -、_ ヽ | l
|| ヽ.て 〉 ..| l- 648 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 23:38:03 ID:mKehlc1Q0
「『第1のゲーム、第二の晩。寄り添いし二人の骸は鎖で守られし密室に。』」
「『幻は幻に。……幻の鎖は、幻しか閉じ込めない。』」
「《犯人は嘉音。客室は密室ではなかった。嘉音が絵羽と秀吉を殺害し、密室だったと偽証した。》」
「『第1のゲーム、第四の晩。密室書斎の老当主は灼熱の窯の中に。』」
「『幻は幻に。……幻の男は、あるべきところへ。』」
「《金蔵はゲーム開始前に死亡しており、死体ははじめから書斎ではなくボイラー室に存在していた。》」
「『第1のゲーム、第五の晩。杭に胸を捧げし少年の最後。』」
「『幻は幻に。……幻想の魔女と杭は、幻想しか貫けない。』」
「《嘉音は自らを傷つけたが、死んではいなかった。》」
「『第1のゲーム、第六、第七、第八の晩。歌う少女の密室に横たわる3人の骸。』」
「『幻は幻に。……盲目なる少女が歌うは幻。密室幻想。』」
「《客間は密室ではなく、嘉音が三人を殺した。三人は嘉音に従い、抵抗せず殺された。》」
________
〈<三三三三三三三>〉 ,,、=..--...、,,_
|| ___ .|| ,..ィン´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
|| / \ || /.:.:;イ.:/.:イ:.:ハ.:.:';;.:ヾ.:.:ヘ
||/ ― ― .\ || `ー/.:.:././|:.:.:|.';.:.:';';.:ヘ.:.:.ハ
/ (●) (●) \ |.:.|:.fr;、 ̄ k=ャ‐‐!'.:.::.:|
| (__人__) | |..:i::代リ 弋ソ!:.:j!.:/.:.:|
\ `⌒ ´ イ |.:.:|.:ト、 __。__j.::ji.:;':.:.:j
/´ ̄ .ィヽ| |.:.ハ代. ̄ 7 .i.:/.レ.:.:.:j
〈  ̄ ‐- 、 i |.:j .バ.'とゞ、〉j/::::.i.:.:.j
.:` ーi‐ -、_ ヽ | l l::j .f .f.,〃 `y:::::::ヘ:.:f
|| ヽ.て 〉 ..| l l:j | j}{ ゙‐-‐イ:.:|- 649 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 23:39:10 ID:mKehlc1Q0
「『第2のゲーム、第一の晩。腹を割かれし六人は密室礼拝堂に。』」
「『幻は幻に。……黄金の真実が、幻の錠を閉ざす。』」
「《犯人は紗代。礼拝堂の正面扉は実際には施錠されていなかった。
しかし、犯人側の偽証に騙され、扉は施錠されていたと皆が思い込んでしまった。》」
「『第2のゲーム、第二の晩。寄り添いし二人は、死体さえも寄り添えない。』」
「『幻は幻に。……役目を終えたる幻は、骸さえも残せない。』」
「《犯人は紗代。ただし、紗代が嘉音を殺したのは10月4日であり、それからは嘉音の変装をしていた。
10月5日の朱志香の部屋には嘉音の死体はなく、屋敷内のどこかに隠されていた。》」
「『第2のゲーム、第四、第五、第六の晩。夏妃の密室にて生き残りし物はなし。』」
「『土は土に。……棺桶が密室であることに、疑問を挟む者はいない。』」
「《犯人は紗代。『紗音』、譲治、郷田は室内に存在したが、郷田の死亡は偽装であり、彼が扉を施錠した。》」
「『第2のゲーム、第七、第八の晩。赤き目の幻想に切り殺されし二人。』」
「『土は土に。幻は幻に。……幻に生み出せる骸はなし。』」
「《熊沢、南條、郷田、源次、紗代は誤認をしておらず、はじめから紗代が殺人犯だと分かっていた。
熊沢と南條の死体は存在するが、赤い目の人物に関する彼ら5人の言動や証言は虚偽のものである。》」
________
〈<三三三三三三三>〉 ,,、=..--...、,,_
|| ___ .|| ,..ィン´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
|| / \ || /.:.:;イ.:/.:イ:.:ハ.:.:';;.:ヾ.:.:ヘ
||/ ― ― .\ || `ー/.:.:././|:.:.:|.';.:.:';';.:ヘ.:.:.ハ
/ (一) (一) \ |.:.|:.fr;、 ̄ k=ャ‐‐!'.:.::.:|
| (__人__) | |..:i::代リ 弋ソ!:.:j!.:/.:.:|
\ `⌒ ´ イ |.:.:|.:ト、 __。__j.::ji.:;':.:.:j
/´ ̄ .ィヽ| |.:.ハ代. ̄ 7 .i.:/.レ.:.:.:j
〈  ̄ ‐- 、 i |.:j .バ.'とゞ、〉j/::::.i.:.:.j
.:` ーi‐ -、_ ヽ | l l::j .f .f.,〃 `y:::::::ヘ:.:f
|| ヽ.て 〉 ..| l l:j | j}{ ゙‐-‐イ:.:|- 650 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 23:40:13 ID:mKehlc1Q0
「『第3のゲーム、第一の晩。連鎖密室が紡ぎし、6人の骸。』」
「『幻は幻に。……輪になる密室、終わりと始まりが、重なる。』」
「《嘉音と紗代は相打ちで死亡。他は源次か南條が殺した。六連密室は南條が構築した。
南條は紗代の検死中にポケットから見つけたふりをして、隠し持っていたマスターキーを取り出した。》」
「『第3のゲーム、第二の晩。薔薇庭園にて親子は骸を重ねる。』」
「『土は土に。……語られし最後に、何の偽りもなし。』」
「《絵羽が楼座と真里亞を殺害した。》」
「『第3のゲーム、第四、第五、第六の晩。屋敷にて倒れし3人の骸。』」
「『土は土に。……語られし最後に、何の偽りもなし。』」
「《絵羽が留弗夫と霧江を殺害した。この時の秀吉の死は偽装であり、後に南條に殺された。》」
「『第3のゲーム、第七、第八の晩。夫婦二人は東屋にて骸を晒す。』」
「『土は土に。……明白なる犯人は、無常の刃を振るいたり。』」
「《絵羽が蔵臼と夏妃を殺害した。》」
________
〈<三三三三三三三>〉 ,,、=..--...、,,_
|| ___ .|| ,..ィン´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
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| (一) (一) | |..:i::|― ― !:.:j!.:/.:.:|
\ (__人__) イ |.:.:|.:ト、 __。__j.::ji.:;':.:.:j
/´ ̄ .ィヽ| |.:.ハ代. ̄ 7 .i.:/.レ.:.:.:j
〈  ̄ ‐- 、 i |.:j .バ.'とゞ、〉j/::::.i.:.:.j
.:` ーi‐ -、_ ヽ | l l::j .f .f.,〃 `y:::::::ヘ:.:f
|| ヽ.て 〉 ..| l l:j | j}{ ゙‐-‐イ:.:|- 651 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 23:41:11 ID:mKehlc1Q0
「『第4のゲーム、第一の晩。食堂にて吹き荒れる虐殺の嵐。』
「『幻は幻に。……黄金の真実が紡ぎ出す物語は、幻に帰る。』
「《源次は嘉音を庇い、紗代に殺された。嘉音が夏妃、絵羽、秀吉、楼座を殺害した。
留弗夫は、嘉音死亡後に紗代が殺害した。また、金蔵の継承は、被害者たちを脅し無理やり認めさせた。》」
「『第4のゲーム、第二の晩。二人の若者は試練に挑み、共に果てる。』
「『幻は幻に。……黄金の真実が紡ぎ出す物語は、幻に帰る。』
「《嘉音が譲治を殺害した。朱志香は、嘉音死亡後に紗代が殺害した。
電話では、朱志香は嘉音たちに脅され、指示された内容を話していた。》」
「『第4のゲーム、第四、第五、第六、第七、第八の晩。逃亡者は誰も生き残りはしない。』
「『土は土に。幻は幻に。……虚構に彩られし、物言わぬ骸。』
「《嘉音は熊沢と郷田を殺した後、園芸倉庫内で自殺した。
嘉音死亡後、紗代が蔵臼、霧江、南條を殺害し、それから自殺した。》」
「『第4のゲーム、第九の晩。そして、誰も生き残りはしない。』
「『土は土に。幻は幻に。……虚構は猫箱に閉ざされることで、真実となる。』
「《碑文を解かない限り、誰も生き残れない。そして、遺体も遺留品も、証拠は全て消え去る。》」
________
〈<三三三三三三三>〉 ,,、=..--...、,,_
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||/ .\|| `ー/.:.:././|:.:.:|.';.:.:';';.:ヘ.:.:.ハ
/ ― ― \ |.:.|:.fr;、 ̄ k=ャ‐‐!'.:.::.:|
| (●) (●) | |..:i::代リ 弋ソ!:.:j!.:/.:.:|
\ (__人__) イ |.:.:|.:ト、 __。__j.::ji.:;':.:.:j
/´ ̄ .ィヽ| |.:.ハ代. ̄ 7 .i.:/.レ.:.:.:j
〈  ̄ ‐- 、 i |.:j .バ.'とゞ、〉j/::::.i.:.:.j
.:` ーi‐ -、_ ヽ | l l::j .f .f.,〃 `y:::::::ヘ:.:f
|| ヽ.て 〉 ..| l l:j | j}{ ゙‐-‐イ:.:|- 692 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/08(日) 00:37:50 ID:o/bn9Jw.0
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r― 、,..::´:::::::::::::::::::.`:...
-<.:::::::::::::::::::::::::::::::: ::::::::::::::: : `:.
∠/.::/:i:::::::ト \::::::.. :::::::::::::::: ::: :::.ヽ
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く/.:://:{:::::!L斗―\>」 ::::.. : :::::::::::::::::::::::.
/.:://.:::|.斗 r坏刈::::::::::::.\:::::::、::::::::::.\
「『私は、だぁれ……?』」  ̄LL::」ィ坏 Kリ |:i:::{::::::::::::.\:::.\::::::::::.\
ハkリ, 乂: \:::::::::::. \:::.\::::::::::.\
八 v_ァ `ヽ::.\:::::::::::. \:::.\:::::::::..`ー…─ -=ミ
i:::i::> . / 八:::::::: ::::::::::\:::: :::.\::::::::::::::::::.`ー…::..ヽ
|:::l::::: :.,r-- 、工,.ィ ` Y ::::::: :i:..、:::::::::\ :::.\::::::::::::::::::::::::::..`ヽ
八:::、: >.{: :.ニニ{ソ─: : 八 ` :i:i:i:i:、::::::::.ヽ::`:::::. \::::::::ー-=ミ::::::::}
\ j >┬'フ i: \___! :i:i:i:i :i:i:i:i:'ヘ ::::::::ハ:::::::`ー-=ミ ヽjリ
/:./: / |: : : :i ゙ | :i:i i:i :i:i:i:i:i:i'ヘ::: ゝ..:::::::::::::::.ヽ
________
〈<三三三三三三三>〉
|| ___ .|| 「『幻は、幻に。……約束された死神は、
|| / \ || 魔女の意思を問わずに、物語に幕を下ろす。』」
||/ ― ― .\ ||
/ (●) (●) \ 「《1986年10月6日0時、六軒島の屋敷周辺は大量の爆薬によって爆発する。
| ⌒(__人__)⌒ | 創作でも、現実でも、現実の六軒島にいる嘉音がそのように設定した。》」
\ `⌒ ´ イ
/´ ̄ .ィヽ|
〈  ̄ ‐- 、 i
.:` ーi‐ -、_ ヽ | l
|| ヽ.て 〉 ..| l- 653 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 23:43:02 ID:mKehlc1Q0
┌───┐
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│ │
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┌───┐ │
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│ │ ─┘
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└───┘- 654 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 23:44:12 ID:mKehlc1Q0
,,、=..--...、,,_
,..ィン´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
/.:.:;イ.:/.:イ:.:ハ.:.:';;.:ヾ.:.:ヘ
`ー/.:.:././|:.:.:|.';.:.:';';.:ヘ.:.:.ハ
「……それにしても、ウィルはすごいわね。 |.:.|:.f ´ ` !ャ‐‐!'.:.::.:|
あんな短時間で真相に至るなんて。 |..:i::|― ― !:.:j!.:/.:.:|
一番有能な解答者なんじゃない?」 |.:.:|.:ト、 __。__j.::ji.:;':.:.:j
|.:.ハ代. ̄ 7 .i.:/.レ.:.:.:j
|.:j .バ.'とゞ、〉j/::::.i.:.:.j
l::j .f .f.,〃 `y:::::::ヘ:.:f
l:j | j}{ ゙‐-‐イ:.:|
____
/ \
/ ─ ─ \ 「ホントにもう。
/ (●) (●) \ 戦人とヱリカの立場がないくらいだお」
| (__人__) |
\ ` ⌒´ ,/ 「あれ、縁寿はウィルに話を聞きにいくのが正解だったんじゃね?」
r、 r、/ ヘ
ヽヾ 三 |:l1 ヽ
\>ヽ/ |` } | |
ヘ lノ `'ソ | |
/´ / |. |
\. ィ | |
| | | 「ミステリーとしてのエンディングを目指すならね」>- 655 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 23:45:16 ID:mKehlc1Q0
,,、=..--...、,,_
,..ィン´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
/.:.:;イ.:/.:イ:.:ハ.:.:';;.:ヾ.:.:ヘ
`ー/.:.:././|:.:.:|.';.:.:';';.:ヘ.:.:.ハ
「まあ、それはそれとして、今日はこれでおしまい?」 |.:.|:.fr;、 ̄ k=ャ‐‐!'.:.::.:|
|..:i::代リ 弋ソ!:.:j!.:/.:.:|
|.:.:|.:ト、 __。__j.::ji.:;':.:.:j
|.:.ハ代. ̄ 7 .i.:/.レ.:.:.:j
|.:j .バ.'とゞ、〉j/::::.i.:.:.j
l::j .f .f.,〃 `y:::::::ヘ:.:f
l:j | j}{ ゙‐-‐イ:.:|
____
/ \
/ ⌒ ⌒ \ 「もう少しだけ。
/ (●) (●) \ 最後は、『この世界観』と、階層構造についてだお」
l ⌒(__人__)⌒ l
\ `⌒´ /
/ \- 693 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/08(日) 00:38:57 ID:o/bn9Jw.0
「まずは、一番簡単な階層構造がこう。ちなみに、上位の階層は、下位の階層の全てを包含するとするお」
「単純な二層構造ね。まず、虚構の全ては現実内に含まれている」
┌──────────────────────────────────────┐
│ │
│ │
│ ①『現実』……現実世界/現実の1986年10月5日、6日(一なる真実)/現実の1998年 │
│ │ │
│ │(主に嘉音が執筆) │
│ ↓ │
│ ②『虚構』……フィクション/虚構の1986年10月5日、6日(EP1~6)/虚構の1998年 │
│ │
│ │
└──────────────────────────────────────┘- 694 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/08(日) 00:39:46 ID:o/bn9Jw.0
「次に考えられる階層は、こう。虚構は上層と下層に分かれていて、魔女達は下層に介入できるお」
「上位の階層は、下位に対する支配力を持つわけね」
「だから、この階層構造では、魔女もフィクションに過ぎないお」
「私やラムダですら、ね」
┌────────────────────────────────────────────┐
│ │
│ │
│ ①『現実』……現実世界/現実の1986年10月5日、6日(一なる真実)/現実の1998年 │
│ │ │
│ │(主に嘉音が執筆。ファンタジーとミステリーの記述) │
│ ↓ │
│ ┌ ②『虚構上層』……魔女や上位戦人たちが登場する、ゲーム盤を俯瞰する階層。EPを跨ぐ。 │
│ │ │ │
│ 『虚構』 │ │(魔女による赤き真実。魔女幻想による真実の隠蔽) │
│ │ ↓ │
│ └ ③『ゲーム盤(虚構下層)』……駒の在島者が現実的に行動する10月5日、6日の二日間。 │
│ │
│ │
└────────────────────────────────────────────┘- 658 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 23:49:09 ID:mKehlc1Q0
「でも、ここで問題になるのが、実在する、上位世界の存在。現実世界よりも上位に位置する、未知の世界。
一なる真実の世界も、カケラの海に浮かぶ、現実の無数の平行世界の中の一つに過ぎない。
そして、リカちゃんを含む上位の魔女は、EP6までの虚構にも介入をしているお」
「それを、あなたはここで認めるの? ……もちろん、あなたも私も、上位世界の存在なのだけれど」
「『この世界観』では。そうでなければ、説明できないことがあるんだお」
「それは?」
┌─────────────────────────────────────────────┐
│ │
│ │
│ ┌ ①『上位世界』……カケラの海/航海者やフェザリーヌが存在する世界 │
│ │ │ │
│ 『実在』 │ │(現実の平行世界の俯瞰。超常的な力による、現実と虚構への介入) │
│ │ ↓ │
│ └ ②『現実世界』……人間が存在する世界。魔法や魔女は未だ観測されていない。 │
│ │ │
│ └『一なる真実』の世界。 │
│ │ │
│ │(主に嘉音が執筆。ファンタジーとミステリーの記述) │
│ ↓ │
│ ┌ ③『虚構上層』……魔女や上位戦人たちが登場する、ゲーム盤を俯瞰する階層。EPを跨ぐ。 │
│ │ │ │
│ 『虚構』 │ │(魔女による赤き真実。魔女幻想による真実の隠蔽) │
│ │ ↓ │
│ └ ④『ゲーム盤(虚構下層)』……駒の在島者が現実的に行動する10月5日、6日の二日間。 │
│ │
│ │
└─────────────────────────────────────────────┘- 659 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 23:50:18 ID:mKehlc1Q0
「理御が存在する世界と、縁寿が辿ったいくつもの平行世界。それはEPの外側の複数の現実。
無数の現実世界を包含する上位世界から俯瞰されなければ、知りえないものだお」
「けれど、それすらも誰かによって記述されたフィクションだとしたら?
例えば、全てが現世の人間の八城幾子の創作だとは考えられない?
あるいはEP8では、アウアウが縁寿の物語を記述している、と明らかになっている場面があるわ」
┌─────────────────────────────────────────────┐
│ │
│ ┌ ①『上位世界』……カケラの海が広がる世界。その中に、無数の現実が平行存在している。 │
│ 『実在』 │ ↓ │
│ └ ②『現実世界』……人間が存在する世界。魔法や魔女は未だ観測されていない。 │
│ │ │
│ ├理御が存在する世界。 │
│ │ │
│ └『一なる真実』の世界。 │
│ │ │ │
│ │ ├縁寿がビルから飛び降りて死んだ世界。 │
│ │ │ │
│ │ ├縁寿が六軒島で天草に撃たれて殺された世界。 │
│ │ │ │
│ │ ├EP8で、縁寿が『手品』の扉を選んだ世界。 │
│ │ │ │
│ │ └EP8で、縁寿が『魔法』の扉を選んだ世界。 │
│ ↓ │
│ ┌ ③『虚構上層』……魔女や上位戦人たちが登場する、ゲーム盤を俯瞰する階層。EPを跨ぐ。 │
│ 『虚構』 │ ↓ │
│ └ ④『ゲーム盤(虚構下層)』……駒の在島者が現実的に行動する10月5日、6日の二日間。 │
│ │
└─────────────────────────────────────────────┘- 660 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 23:51:51 ID:mKehlc1Q0
「平行世界が寄せ集められたEP7と、上位世界を舞台にしたEP8。
この2つは、現実の人間によって記述された物語だとは思えない。
そして特に、EP7最後の『一なる真実』。ゲームマスターが存在しないにもかかわらず、
客観視点のあの出来事の全てが真実だと言えるなら、それは神の視点、
いや、上位世界から俯瞰する魔女の視点で見たことだとしか考えられないんだお」
┌─────────────────────────────────────────────┐
│ │
│ ┌ ①『上位世界』……カケラの海が広がる世界。その中に、無数の現実が平行存在している。 │
│ │ │ │ │
│ 『実在』 │ │ └EP8の世界。ベルンカステルが主宰した。フェザリーヌが記述したが、虚構ではない。 │
│ │ ↓ │
│ └ ②『現実世界』……人間が存在する世界。魔法や魔女は未だ観測されていない。 │
│ │ │ │
│ │ └EP7の世界。ベルンカステルに作られた。平行世界の寄せ集めだが、虚構ではない。 │
│ │ │
│ ├理御が存在する世界。 │
│ │ │
│ └『一なる真実』の世界。 │
│ │ │ │
│ │ ├縁寿がビルから飛び降りて死んだ世界。 │
│ │ │ │
│ ↓ │
│ ┌ ③『虚構上層』……魔女や上位戦人たちが登場する、ゲーム盤を俯瞰する階層。EPを跨ぐ。 │
│ 『虚構』 │ ↓ │
│ └ ④『ゲーム盤(虚構下層)』……駒の在島者が現実的に行動する10月5日、6日の二日間。 │
│ │
└─────────────────────────────────────────────┘- 661 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 23:53:13 ID:mKehlc1Q0
________
〈<三三三三三三三>〉
|| ___ .||
|| / \ || 「フェザリーヌが書き上げる作品は、現実と同じように見えるかもしれない」
||/ ― ― .\ ||
/ (●) (●) \ 「けれどそれは、現実はフェザリーヌが作り出す虚構である、ということや、
| (__人__) | 全てがナンセンスである、ということを意味するわけではないお」
\ `⌒ ´ イ
/´ ̄ .ィヽ|
〈  ̄ ‐- 、 i
.:` ーi‐ -、_ ヽ | l
|| ヽ.て 〉 ..| l
,,、=..--...、,,_
,..ィン´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
/.:.:;イ.:/.:イ:.:ハ.:.:';;.:ヾ.:.:ヘ
`ー/.:.:././|:.:.:|.';.:.:';';.:ヘ.:.:.ハ
「…………」 |.:.|:.fr;、 ̄ k=ャ‐‐!'.:.::.:|
|..:i::代リ 弋ソ!:.:j!.:/.:.:|
|.:.:|.:ト、 __。__j.::ji.:;':.:.:j
|.:.ハ代. ̄ 7 .i.:/.レ.:.:.:j
|.:j .バ.'とゞ、〉j/::::.i.:.:.j
l::j .f .f.,〃 `y:::::::ヘ:.:f
l:j | j}{ ゙‐-‐イ:.:|- 662 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 23:54:11 ID:mKehlc1Q0
________
〈<三三三三三三三>〉
|| ___ .||
|| / \ || 「なぜなら、フェザリーヌであっても、その記述には限界があるから。
||/ ― ― .\ || ……現実の全てを記述するなんて、『造物主』でもない限り、不可能だお」
/ (●) (●) \
| (__人__) | 「だから、先に存在しているのは現実の方。現実は、虚構なんかじゃないお」
\ `⌒ ´ イ
/´ ̄ .ィヽ|
〈  ̄ ‐- 、 i
.:` ーi‐ -、_ ヽ | l
|| ヽ.て 〉 ..| l
__/´ ヽ /⌒::| \_
||三l |ノ-‐-‐-| |`ー´||
 ̄|.ヽ _,l- 、 ̄ ̄| .|''|''''|"
| |ヽl´ | 〉 〈..| |
| | `-‐´ ...ヽ__ソ | |
 ̄ . ̄- 663 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 23:55:13 ID:mKehlc1Q0
________
〈<三三三三三三三>〉
|| ___ .||
|| / \ || 「リカちゃんが導き、縁寿が旅した世界は、確かに存在していた。
||/ .\|| そして、悲喜劇と感情と答えは、現実への扉を開いた縁寿が憶えている」
/ ― ― \
| (一) (一) | 「……そう、長い旅を経て現実に帰ってきた、古来の物語の主人公のように……」
\ (__人__) イ
/´ ̄ .ィヽ| 「それは、実在する真実の物語……」
〈  ̄ ‐- 、 i
.:` ーi‐ -、_ ヽ | l
|| ヽ.て 〉 ..| l
,..-‐''"´ ̄:::: ̄:::`::..、
/:::::::;:::::::::::::::::::::::::::::::、:::.、
/:::::::::::::|:::::::::::,:::::::::::::::::::::';:::::ヽ
/::::::::j::::::|:::::::::::i::::::::::::::::';.:::::';:::::ヽ
;:::::::j::j::::::|:::::::::::i::::::::::::::::::';::::::';:::::::',
「……全て、かたちある『真実』だったと、 |::::|::|::|:::::::!:::::::::::';:::_;;;;;;;;__::';::::::|::::::::l ,.-、ヽヽ
あなたは言うのね。」 |::::|::|::|''"""''__:エ::__::`」:::::|::::::::i f::::::', ヽ
|::::|└::rrァ:┐ ´b::::::::}|:::::::::|::::::::| .|:::::::|
|:::::|:::::::代::ソ ゞz:ノ.|::::::::::|::::::::|,r'|:::::::|
「私達も、……あの日々も……」 |:::::|::::::::ト.''' 丶 '''' j:::::::::::l::::::::|〉ン、_:;kニニヘ
|:::::|::::::::|:::> 、. ‐ _ ,イ,:|:::::::::::l::::::::ト〈_ ,ネ ノ
|:::: :|:::::::|;;;r‐-→ヒニニ┴.|::::::::::|、:::::| /.|~:::|. `r┘
|:::: |:::::::|;;} ~゙,,.{ } ̄ .l::::::::::レー、仏.j::::::|. ',
|:::::|:::::::|;j '",,ィ个゙ヽ、`゙''';::::::::j::::::::::`、|:::::j゙\!
|:::: ;';::::r'`''"7./ .ハ .、ヽ ゙"゙';:::::j:::::::::::::::}::::::|- 664 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 23:56:17 ID:mKehlc1Q0
__
r― 、,..::´:::::::::::::::::::.`:...
-<.:::::::::::::::::::::::::::::::: ::::::::::::::: : `:.
∠/.::/:i:::::::ト \::::::.. :::::::::::::::: ::: :::.ヽ
「……ジャッジメントを担う者として、 /.:::::/.:::|i:::::|\\\:::::::: : ::::::: :::: ::::::::::.
一つ、問わせてもらうわ」 く/.:://:{:::::!L斗―\>」 ::::.. : :::::::::::::::::::::::.
/.:://.:::|.斗 r坏刈::::::::::::.\:::::::、::::::::::.\
「【ノックス第2条。  ̄LL::」ィ坏 Kリ |:i:::{::::::::::::.\:::.\::::::::::.\
探偵方法に超自然能力の使用を禁ず。】」 ハkリ, 乂: \:::::::::::. \:::.\::::::::::.\
八 v_ァ `ヽ::.\:::::::::::. \:::.\:::::::::..`ー…─ -=ミ
「この赤は、どうするのかしら。 i:::i::> . / 八:::::::: ::::::::::\:::: :::.\::::::::::::::::::.`ー…::..ヽ
上位世界を認めるということは、 |:::l::::: :.,r-- 、工,.ィ ` Y ::::::: :i:..、:::::::::\ :::.\::::::::::::::::::::::::::..`ヽ
あなたが得た手がかりの多くが、 八:::、: >.{: :.ニニ{ソ─: : 八 ` :i:i:i:i:、::::::::.ヽ::`:::::. \::::::::ー-=ミ::::::::}
超自然的な力によるものだと認めるということよ?」 \ j >┬'フ i: \___! :i:i:i:i :i:i:i:i:'ヘ ::::::::ハ:::::::`ー-=ミ ヽjリ
/:./: / |: : : :i ゙ | :i:i i:i :i:i:i:i:i:i'ヘ::: ゝ..:::::::::::::::.ヽ- 665 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 23:57:26 ID:mKehlc1Q0
________
〈<三三三三三三三>〉
|| ___ .||
|| / \ || 「そう問われるのなら、こう答えるお」
||/ ― ― .\ ||
/ (●) (●) \ 「《解答者は、探偵である必要はない。そして、関係者である必要もない。
| ⌒(__人__)⌒ | 外部の観測者であっても、真相に至れる。》」
\ `⌒ ´ イ
/´ ̄ .ィヽ| 「……あまりにも明白な解答者である、ウィルのように」
〈  ̄ ‐- 、 i
.:` ーi‐ -、_ ヽ | l
|| ヽ.て 〉 ..| l- 666 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 23:58:18 ID:mKehlc1Q0
/ /∧| |::::::::::... /|::::::::::::㍉
,.イ:::::....::::::::::::::|::::::::::::厶|:::::|:::::::::::ヽ
::::::|::::::::::|:::: :::| :/rく下 |:::::|ヘ::::::::::::ヽ
「そして、あなたのようにね」 ::::::::|::::::::::|从N|/ ト少|:::::|ノ:::::::::::::人
::::::::|::::::::くr==x |:::::|::::::::__rく_}__
「……お疲れ様、やる夫」 乂ノ::::::::::::\少′ノ |:::::ヘ/:::::::::::::::::::... ̄`ー┐
j::::::::::∧::::::ト、 ,イ:::::::{::::::::::::::::::::::::::::::::::. |
,::'::::: ::/ |::::::|:::::::::>く」||:: :::|\:: ::::::::::::::::::::::::: ::::::|_
::::::::::/ ,':: : |::::::: :::::::::::||:: :::|_ヘ::::::::::::::::::::::: /::rく _r─
:::::::::i |:::: ::| ::::::::::: /||:: :::| . / ヽ:::::::::: ::::: /:::/ \_ __/ ̄
:::::::::| |:::: ::|::::|:::::::::\||:: :::|_/ '.___/:::/\  ̄ ̄\∠二二二二
:::::| :| |:::: ::|::::|:::: : ::/|:: :::ト、 ∨: :{_}┐
:::::| :| ∨ ∧」|:::::::/ |:: :| ヽ \}::::::::::ヘ __r─
:::::| :| ∨::∧| : / /}:::::::ヽ } /:::::::::::::::::ヽ
:::::| :| ∨:::∧/ |:::∧::::::::∨ /::::::::::::::::::::::::\ '.
:::::| :| V::::::トへl::::|ハ ::::: |__/:::: :::::::::::::::::: :::::::\ '.
:::::|:::',. V::::∨ ::::: | }:::::::| |\_/:::::::::::::::::::::::::::\ ::. \_
:::∧:::':, V:: :Ⅵ :: | ヘ:::::| | ヘ:::::: /:::::: :::::::::::: ::::::\ :::.. \\_/
::::::∧:::':,. ∨::: ::::: | ヘ}} | }/:::::::::::: :::::::::::: ::::::::::::\:::::.. \\
:::::::::∧:::\ ∨::: ::::|. | |::::::::::::::::: ::::::::::::::::::::::::::::::::\:. |Ⅵ- 667 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/07(土) 23:59:28 ID:mKehlc1Q0
____
/ \
/ ⌒ ⌒\ 「……リカちゃんの方がずっとお疲れ様だお。
/ ( 一) ( 一)ヽ 無数の平行世界の中から、理御がいる世界だけじゃなくて、
l ⌒(__人__)⌒ | 『一なる真実』も探し出して来たんだから(素)」
\ ` ⌒´ /
/ ヽ
,,、=..--...、,,_
,..ィン´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
/.:.:;イ.:/.:イ:.:ハ.:.:';;.:ヾ.:.:ヘ
「あら、簡単よ。だって、あの縁寿がいる1998年から、 `ー/.:.:././|:.:.:|.';.:.:';';.:ヘ.:.:.ハ
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ |.:.|:.f ´ ` !ャ‐‐!'.:.::.:|
過去に遡ればいいだけなんだから(素)」 |..:i::|― ― !:.:j!.:/.:.:|
|.:.|.:ト、 __。__j.::ji.:;':.:.:j
「絵羽の主観の『一なる真実の書』で、 |.:.ハ代. ̄ 7 .i.:/.レ.:.:.:j
どう書かれているのかは知らないけれど」 |.:j .バ.'とゞ、〉j/::::.i.:.:.j
l::j .f .f.,〃 `y:::::::ヘ:.:f
l:j | j}{ ゙‐-‐イ:.:|- 668 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/08(日) 00:00:37 ID:o/bn9Jw.0
-‐…‐- ..
-‐ ´.:::::::::::::::::::::::::::..`:..
, '.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.\
/.:::::.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.\
/ .:::::: .::::::::::::::::::::::::::i:::::::::::::::::i::::::::::::ヽ:、
'.:i .::::/.::::::::'.::::!::::::::::i|::::::li:::::|i:|L::::l:::::::|:|
/:.:.:.::/.:::/::::|:::::| ::::!::」|::::::ll:::::||:||::::::|`」」」
/:.:.:.:i/.:::/|.:.::|:::::|/l::::||::::::ll:::::||」zテ刈::::|
′:::l/.::://! :::|:::/::::::l::::||:::::」--´fz リ |i:::::| 「ふふ。……今日は、これで全部?」
/-=彡-‐ァ八.:.:|:::::l:;z云气 `̄ "|l:::::|
/ /〃 ̄}-、/ ヽL:::|《Vzツ' 八:::|
,/ /{ ´二〉 〉、__|:::::| "" _ ' /|:::|:::|
// 厂ヽ- Y.::/.:::|:::::|> _ イ.::|:::|:::|
, '' / 「i:ヘ ヘ ノ:/.:::/|:::::|ノ Т..:::i::|.:::l::リ:::|
-=彡: :{/ |i:i:i:゙ヘ ^ヘ, = 八::::i辷冖辷^入 ::::リ.:;::/:::::|
,八ノ |i:i:i:i:i:i:ヘ ノi:i:i:i:i:Y::::.、:i:i:i:/:i:i:i//`ヽ .:::::|
________
〈<三三三三三三三>〉
|| ___ .||
|| / \ ||
||/ ― ― .\ ||
「だお。付き合ってくれて、本当にありがとうだお、リカちゃん」 / (●) (●) \
| ⌒(__人__)⌒ |
\ `⌒ ´ イ
/´ ̄ .ィヽ|
〈  ̄ ‐- 、 i
<「いいのよ。だって、これから七日七晩××××してもらうんだから(素)」 :` ーi‐ -、_ ヽ | l
ちょww || ヽ.て 〉 ..| l- 669 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/08(日) 00:01:16 ID:o/bn9Jw.0
│ │
│ │
│ │
└───────────────┘
┌──────┐
│ |
│ │
└──────┘
┌──┐
│ │
└──┘
┌┐
└┘
□
ロ
゜
.- 670 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/08(日) 00:01:50 ID:o/bn9Jw.0
【うみねこのなく頃に解】やる夫は六軒島の真相に至ったようです・補足編・完
. _ .................. _
r''"::::;:::;::::::::;::::、:::::`:.、
:::::::::jVl:::::::.j.i::::ト、:`、、`:.、 thank you for reading.
:::::::f┃';::::::j レ┃-ヘ;:::7′
:ト-'.┃  ̄ ┃ ,,,,';ヘ to be continued...?
:|"" }∧
;ト、 ` ´ .ノ::::∧
.- 671 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/08(日) 00:03:13 ID:o/bn9Jw.0
- これにて、補足編、及びPC版うみねこの解答編は
全て終了です。
最後までお付き合い下さり、本当にありがとうございました。 - 672 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/08(日) 00:05:39 ID:o/bn9Jw.0
- これで、レスの質問や考察ネタは大体拾い終えたかなと思います。
抜けていたら申し訳ありません。
では、またいつか… - 673 : 名無しのやる夫だお : 2013/12/08(日) 00:10:55 ID:TQ0d.psA0
- 乙でしたー
途中でも突っ込まれていたけど年数が1886年になってる - 674 : 名無しのやる夫だお : 2013/12/08(日) 00:14:53 ID:FWD.ugCw0
- お疲れ様でした~
- 675 : 名無しのやる夫だお : 2013/12/08(日) 00:16:28 ID:wMpqSIYM0
- >過去に遡ればいいだけなんだから(素)」
梨花ちゃまも羽入も一度いた世界の過去には二度と戻れないしカケラも見れないはず
その制約は生きていると考えないとファンタジー面での話が成立しないような - 676 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/08(日) 00:18:07 ID:o/bn9Jw.0
- >673
おう、なぜ……
これを全部修正するのか…
妖精さんの仕業に違いない - 688 : 名無しのやる夫だお : 2013/12/08(日) 00:35:22 ID:Zaltk7no0
- オツオツ
一つ一つ修正しなくてもいいと思うけどw - 695 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/08(日) 00:41:40 ID:o/bn9Jw.0
- いやもう、ほんとすみません…
最後でぽかをするとは。
返事は明日します。 - 696 : 名無しのやる夫だお : 2013/12/08(日) 10:35:47 ID:4K5/ICa.0
- >>588のAAはベルン?
今さらだけど、
ひぐらしも出題4編ぜんぶイレギュラーな事件だったんだなあ、と思い返した
6編目まで読んでもまだ確定しないという
2日間で4ゲームを書き上げるって、
嘉音ならデスノート偽造できるんじゃないのってくらいの執筆速度ですね
無理とは言わんが。これが魔法か - 697 : 名無しのやる夫だお : 2013/12/08(日) 12:17:21 ID:rNYpgtw60
- 2日で書き上げたんじゃなくてもともと趣味で
自分たち使ったミステリー小説大量に書いてたんだろ
それこそ19ヶ月前くらいから
その中から一番現実の状況に近いやつをピック&改造したってだけで - 698 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/08(日) 18:13:07 ID:xdtglaJM0
- >557
>現時点だとどう考えても上位世界実在説一本で突っ走ってる
投下前のレスだったので少しビクッとしました。
>620
>フェイク
この場合は、
嘉音の死を早々に赤で宣言しているので。
そしてそれを、古典主義のウィルがどう解釈するかも問題になります。
>675
>梨花ちゃまも羽入も一度いた世界の過去には二度と戻れないしカケラも見れないはず
はい。これについては、問題提起の意味もこめて、やる夫側の解答ではなく、ベルンに言ってもらいました。
『一なる真実』を巡っては、
「ベルンは同一世界の過去視ができるのか」が問題の争点になります。
ひぐらしの設定に準拠するならできそうにありません。
しかし、うみねこPC版では不可能だとは言われていません。
うみねこの手掛かりだけで考えるなら、
「他にも色々超常現象を起こしているんだから、このくらいできるだろう」と言うことはできますが…
正直、そのあたりどうなんですか、作者に聞きたいくらいですね。
また一応、ベルンは同一世界の過去視ができる、という考察の一番確かな根拠としては、
EP5でベルンが1985年の六軒島の様子を見て
【だって、夏妃はそこで、ひとりぼっちで紅茶を飲んでるんだもの。】
という赤字を発言している、シーンがあります。
つまりこれは、ベルンが1986年の事件からそのまま1年遡った六軒島の現実を見て言った赤だと考えられます。
他の平行世界の真実だとしたら、手掛かりとして無意味になってしまいますから。
けれど、EP5のこのシーンではまだベアトは消えていませんから、
あの赤は実際に夏妃が1人でいる光景を見た、嘉音の記述に基づくものである、という推理もできるので、
同一世界過去視可能説(長い)の根拠としては弱いです。 - 699 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/08(日) 18:24:05 ID:xdtglaJM0
- >696
はい、ベルンのAAです。
「やる夫AA録保管庫2」様から頂きました。
また、いくつかは梨花から改変しています。
>697
そうでしょうね。ただ、ボトルメールに細かな字でびっしり清書するのは大変そうです。
>698
追記。
【だって、夏妃はそこで、ひとりぼっちで紅茶を飲んでるんだもの。】
を、「私は過去視ができるわよ」というヒントで言っていたなら、
ベルンの株が更に上がりますね。 - 700 : 名無しのやる夫だお : 2013/12/08(日) 19:41:14 ID:UcmRuxMw0
- >【だって、夏妃はそこで、ひとりぼっちで紅茶を飲んでるんだもの。】
『真実なら赤で言える』んじゃなくて『赤で言えば真実になる』んじゃないの
そうじゃなきゃロジックエラーが存在しえないわけで
それはさておき面白かったです>>1乙 - 701 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/09(月) 01:38:33 ID:ocoPBt2w0
- >701
>『真実なら赤で言える』んじゃなくて『赤で言えば真実になる』んじゃないの
EP5の幻想大法廷で戦人が金蔵の死体の赤を無効にされたように、
ゲーム盤ではなく現実に関わる赤き真実を語るには、
上位者であっても現実の物的証拠や当事者の証言等の客観的な事実が必要になります。
金蔵の死体、1985年のぼっちの夏妃の他、
【六軒島の中には、九羽鳥庵という隠し屋敷が実在します。】
【かつて実際にこの場所で、お二人はこのような会話をなされました。】
のロノウェ(源次)の赤き真実(証言)、
【そなたは、右代宮明日夢の息子ではない。】
のベアトの赤(独自の調査で医師から証言を得たと考えられる)等があります。
…同一世界の過去視うんぬんは、PC版では手掛かり不足ですね。
ただ、EP7でのあの真実が『一なる真実』ではなく平行世界の出来事だったら、
あれだけの分量の文章に、一体何の意味があったのかという話になります。
縁寿が真実に耐えられるか見極めるために見せたというのだけでは弱すぎますし、
なにより真相(《親達が殺人犯だった。嘉音は誰も殺さなかった。》)
に至るための手掛かりが決定的に不足することになるので、
やはりあれが『一なる真実』だとみなすことができると思います。
…PC版では。
切りがないので、本当にこれでお仕舞いにします。
では、また。 - 702 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/09(月) 01:46:21 ID:ocoPBt2w0
- >上位者であっても現実の物的証拠や当事者の証言等の客観的な事実が必要になります。
すみません、航海者が上位世界から俯瞰するのなら、現実の事でも直接赤で言えますね。 - 703 : 名無しのやる夫だお : 2013/12/09(月) 02:02:08 ID:NDQkdg5o0
- 梨花ちゃまの夏妃赤宣言はどう考えても魔法の力を前提にしなければ成り立ちえない
赤字に嘘や錯誤があると認めるか魔法の力を認めるかでなければ絶対説明できない
というのはよく合った議論やね
ロノウェのほうはその場に板でいいけれど - 704 : 名無しのやる夫だお : 2013/12/09(月) 02:04:31 ID:hwoSV6hM0
- まぁとりあえずお疲れ様です。
いろいろ補足をしてくれたようだけど、やっぱりぶっちゃけ「嘉音を主体にしたい」というのがまず先にあって
それを導くために、細かなパーツに分解した原作を自説に沿うように再構成している感は否めないなぁ。
頑張ってくれてるのはわかるけど。 - 705 : 名無しのやる夫だお : 2013/12/09(月) 14:43:51 ID:rmJnk6/.0
- おつおつ
あとは漫画版でどうなるか、だなー…
かわいげのあるベルン郷もありだとは思うの
この前動画サイト向けパチスロPVでにぱー☆を披露してたよ - 706 : 名無しのやる夫だお : 2013/12/09(月) 16:20:42 ID:NDQkdg5o0
- そういえばパチスロ版ではED追加するらしいけど>1はうってくるん?
- 707 : 名無しのやる夫だお : 2013/12/10(火) 13:46:47 ID:KL9aUY6E0
- 考察というより二次『創作』ですよね。自説の補強を原作の描写からではなく自作の設定で埋めてるんで。
まぁそういう楽しみ方を否定はしませんが。
ただ、それでもおかしな説明の仕方がいくつかあるんですけど…。
嘉音が2通のボトメだけでなく、Ep3とEp4の偽書も書いた、少なくとも偽書の原作となるものを書いたとしていて
その根拠をウィルの「おまえ(クレル)のゲーム」という台詞だとしていますが、クレルは、この説の解釈で言えば
ボトメや偽書の作者が存在している②『現実世界』の存在ではなく、③『虚構上層』ないし①『上位世界』の存在
なので、クレルがEp1~Ep4のGMを努めたこと(※)と、その元となったボトメや偽書の作者が同一人物であることには
なんら関係性がありません。
※クレルはベアトとベアトのゲームの擬人化なので、この表現も厳密には違いますが。 - 708 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/12(木) 20:13:49 ID:aJv4iKf20
- >703
夏妃の赤について、上では嘉音の記述に基づいているとは言いましたが、こっちはこっちでかなり迂遠です。
まだベアトが消えていない。
↓
原作者(ヤス)の記述がこのシーンまで部分的に使われているはず。
↓
過去に、夏妃が一人ぼっちで紅茶を飲んでいた光景をヤスが目撃していて、そのことをEP5の草稿に記述した。
↓
それをベルンが読み、赤で発言した。
(上位世界なしなら、『それを幾子が読み、キャラクターのベルンに赤で発言させた』)
ありえなくはないですが、実際的ではないですね。
ベルンが魔法の力を使い、現実の過去を見て赤で言った、の方がシンプルで分かりやすいです。
>704
>頑張ってくれてるのはわかるけど。
ありがとうございます。
>705
>あとは漫画版でどうなるか、だなー…
最後まで追いかけることにしました。完結まで、1年以上かかるでしょうか。
>かわいげのあるベルン郷もありだとは思うの
賛同ありがとうございます。 - 709 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/12(木) 20:25:56 ID:aJv4iKf20
- >706
残念ですが、パチスロはしたことがないので…
>707
いえ、クレルは②の現実世界の人物です。
平行世界が寄せ集められて出来たEP7の礼拝堂の中にいる、現実の『犯人』がクレルです。
あの姿とクレルの名はベルンが与えたものですね。
『ベアトリーチェを生み、殺すことが出来る人間』
とウィルは言っていますし、
何より、フーダニット・ハウダニット・ホワイダニットの解答を受ける
『犯人』は人間でなければミステリーとして成立しません。 - 710 : 名無しのやる夫だお : 2013/12/12(木) 21:21:15 ID:4vZ5s/Mg0
- >>709
ならば、なぜ第5のゲーム、第6のゲームについて語られていないのですか?
現実世界に於いて、八城はAlliance、Banquet、Endの3作を偽書として公表しています。
(偽書としての上記3作が、私達が読んでいるEpとどこまで同じものなのか、また、Dawnを
執筆したかどうか、それを縁寿に読ませたかどうかは解釈の分かれるところですが)
もしクレルが現実世界の人物の仮の姿であるなら、自分が書いた偽書の一部だけ語るのはおかしいです。
ベアトのゲームと言えばEp1~Ep4を指しますが、ボトメはEp1~Ep2、八城の偽書はEp3~Ep6になり合いません。
クレルとは、作中で言われているように、ベアトとベアトがGMを務めた4つのゲームの『象徴』であって、
『現実』の存在ではありません。
>何より、フーダニット・ハウダニット・ホワイダニットの解答を受ける
>『犯人』は人間でなければミステリーとして成立しません。
そんな赤字や白字がありましたっけ?
全然関係ないですけど、引用をされる時に記事番号を「>>1」ではなく「>1」とするのは何か拘りとか作法とか
あるんでしょうか? 元記事をすぐに参照できなくてちょっと煩わしく感じてしまうのですが。 - 711 : 名無しのやる夫だお : 2013/12/13(金) 01:44:45 ID:e556MZgg0
- >>710
引用が">"なのは>>1の使ってるブラウザの都合じゃない?
V2Cだと">710"でも元記事が表示されるよ - 712 : 名無しのやる夫だお : 2013/12/13(金) 04:45:15 ID:jlHMcplwO
- クレルって「我にして我ら」とか、一個人ではなさそうだよね。
ヤスであり紗音であり嘉音でありベアトであるみたいな。
現実世界では同一人物だからっていう意味じゃなくて、概念上の集合体みたいな印象。
ところで、雛ベアトが鏡を嫌うって言ってたけど、それどこに書いてあったっけ? - 713 : 名無しのやる夫だお : 2013/12/13(金) 05:14:31 ID:NzfSbDnI0
- 誰もツッコマないんだけど、嘉音が本体なら、どうしてもいつも嘉音の死体は出てこないわけ?
どのEPでも、誰がGMであっても、ベルンの出題ですら、紗音が死ぬと嘉音も死んで、
残るのは紗音の死体だけ、って普通に読めば紗音がメインだってことじゃないの? - 714 : 710 : 2013/12/13(金) 15:56:11 ID:9Q7AFaVE0
- >>711
なるほど、そうだったんですか。それは私の不勉強でした。
ただまぁ半角1文字打つ手間だけの話なら、>>としてくれたらありがたいです。 - 715 : 名無しのやる夫だお : 2013/12/21(土) 21:18:25 ID:GofX6dO20
- さんざ引っ張ってお抹茶会追認という一番つまらなぬオチ…
>>1はどう場を取り繕うのか - 716 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/21(土) 22:10:21 ID:nvd69Nq60
- >>710
>ならば、なぜ第5のゲーム、第6のゲームについて語られていないのですか?
仰る通り、第5のゲームの作者は幾子、第6の作者は十八(戦人)ですね。
EP7のクレルが登場するシーンは、
礼拝堂と劇場の二層に分かれています。
この内、礼拝堂に現れ、ウィルに『お前が犯人だ』と言われたクレルは『生きた猫』であり、
実在する『ベアトリーチェを生み、殺すことが出来る人間』だと考えるのが自然です。
もう一方の『死んだ猫』が、実在する人間の理御であるように。
>>712
>クレルって「我にして我ら」とか、一個人ではなさそうだよね。
劇場に登場する方のクレルの発言ですね。
あっちのクレルは虚構の側面が強いようです。
>>ところで、雛ベアトが鏡を嫌うって言ってたけど、それどこに書いてあったっけ?
例えば、EP6の第一の晩で、雛ベアトが夏妃を襲ったシーンですね。
初出は姉ベアトと雛ベアトが出会ったシーンでしょうか。
>>713
それがうみねこ全編を通しての最大の謎であり、原則です。
普通に考えたら同一人物説になります。
ただ、このスレでは別人説で通しました。
>>714
分かりました。
>>715
EP8の4巻とジョーカー1月号は来週頭に購入予定です。
>さんざ引っ張ってお抹茶会追認という一番つまらなぬオチ…
気になる… - 717 : 名無しのやる夫だお : 2013/12/22(日) 00:12:57 ID:qosTOpAw0
- 日記の中身はお抹茶会そのまんまでした
ここに来て原作以上に煽り倒す主
(まあ自分で言ってた知ってこそ縁寿の幸せってのと反するから羽入がコントロールしてるオチだろうが)
「1998年に縁寿は必ず死ぬ(赤」ゆかりになって生き延びるんですねわかります - 718 : 名無しのやる夫だお : 2013/12/22(日) 18:23:11 ID:.m2SS9VQ0
- 犯人は霧江
- 719 : 名無しのやる夫だお : 2013/12/23(月) 23:54:50 ID:5PHF1RsY0
- 乙でした
今日見付いて読みました
譲治が戦人の手紙を破棄した可能性はあると思います? - 720 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/25(水) 21:00:29 ID:17ieYPK.0
- 4巻と、最新号まで読みました。
漫画版を最初に見たとき、、登場人物がものすごく美形になってて正直少し笑いました。
顔芸もある意味原作以上でしょうか。
追加の赤はこれから精査していきたいと思います。
今のところ、別人説の破綻はないですが、各ゲームでかなり修正が必要です。
年末から、数レス~十数レス、少しずつ投下していこうと思っています。
あと、漫画版の考察では同一人物説の方も併せて考えていきます。 - 721 : ◆8Sd0nWEuFE : 2013/12/25(水) 21:09:40 ID:17ieYPK.0
- >>717
そのまんまでしたね。
夏妃ぼっち赤もあるし、ベルンは過去を見れるということで決まりですかね。
完全なミステリー殺しの能力(現場の過去を見たら一発で犯人がわかる)
のため、ひぐらしでは使用不能となっていましたが…
>>718
真っ黒でした。
>>719
ありがとうございます。
>譲治が戦人の手紙を破棄した可能性はあると思います?
紗代への手紙ですね。
うーん、譲治のそういう腹黒さを示す手がかりは、作中にはないと判断してます。
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